【サルデーニャ島おすすめホテルレストラン】ス・ゴロゴーネ

スゴロゴーネ サルデーニャおすすめレストラン

オリエーナから車で15分ほどのバルバジア地方の田舎にある有名なホテルレストラン、ス・ゴロゴーネ。
サルデーニャ島内陸部、石灰岩質の山々を眺めながら、荒々しいバルバジア地方の田舎道を走り、なぜこんなところに、世界中の人々を惹きつけるホテルレストランがあるのか、一歩、建物のなかへ足を踏み入れればすぐにわかる。色とりどりの夢の中に入り込み、魔法にかけられたような錯覚を覚えるのに違いない。

ス・ゴロゴーネ
ス・ゴロゴーネ Su Gologone

スゴロゴーネ

1960年代の初め、オリエーナには1軒もレストランがなかった時代、新婚ほやほやの夫婦、ジュゼッペ・パリモッデとパスクア・サーリスがス・ゴロゴーネの泉の近くに郷土料理を出すレストランを始めた。
1967年には、現在のホテルレストランがある場所に移る。
ホテルレストランのデザインを担当したのは、ジョヴァンニ・アントニオ・スーラス。彼は、アガ・カーンと共にコスタズメラルダを設計したヴィエッティ、クーエル、ブジリ・ヴィチなどと一緒に仕事をした経験から、ス・ゴロゴーネの建物は、バルバジア地方の山の中にありながら、コスタズメラルダ風でもある。

ス・ゴロゴーネ

コッラージ山を望む山の中にレストランを作ることをオリーエナの人々からは変人扱いされたそうだが、今でいうキロメトロゼロの地産地消の郷土料理を独特なアートの建築の中で楽しむのは、かなりの先見の明があったに違いない。
現在は、ジュゼッペとパスクアの娘、ジョヴァンナがス・ゴロゴーネを取り仕切り、テーマパークのようなアート空間が出来上がっている。

ス・ゴロゴーネ
スゴロゴーネ
ス・ゴロゴーネ

レストランに来た客を泊める場所として8部屋から始めたホテルは、1975年には33室、現在は、70室あり、その一部屋一部屋が全く違う作りとなっている。ホテルというよりもサルデーニャの美術館の小さな部屋に宿泊するという感じだ。

ス・ゴロゴーネ Su Gologone
カントリー・スイートルーム

10月にはいり、ちょっと落ち着いたかと思いきや、ホテル前の駐車場には100台以上の車が。結婚式かとおもうほど車がとまっていたが、客層は、どちらかというと観光客ではなく、サルデーニャの人々が大半を占めている印象だった。
テラス席はもう一杯で、グリーンパスを見せて、室内で食事をした。
10月の初めの日曜日に、一緒に食卓を囲んだのは、エノロゴ3人、ソムリエ2人、世界中を旅する航空会社で働く人など、食べ物や飲み物にうるさい友人たち。

フィリンデウ
フィリンデーウ

サルデーニャでも作れる人はわずかしかいない、フィリンデーウ filindeu。こちらの羊のブロードは絶品でした。

フィリンデーウ

パーネカラザウを熱湯に浸し、ミートソースとペコリーノサルドチーズをかけ、卵を上にのせた、パーネ・フラッタウ pane frattau。シンプルな料理ほど差がでる。一口味見させてもらったが、こちらもとても美味しかった。

パーネフラッタウ
パーネ・フラッタウ

カプレット
ヤギ肉の煮込み

この日に食べたもので最も美味しかったものは、山羊肉の煮込み capretto ai finocchietti。ヤギ肉やヤギのチーズはあまり得意ではないのですが、野生のフェンネルと煮込んだヤギ肉は臭みが全くなく、うまみだけが凝縮。

パーネカラザウ
こちらのパーネカラザウはとても美味しかった

ポルチェット
サルデーニャ名物の子豚の丸焼き、ポルチェット

ス・ゴロゴーネ
オリエーナでビスコッティというとこれ。ビスケット状でななく、カステラのようなかんじ。

サルデーニャ菓子

観光客受けを狙いすぎ、と友人の一人は言ったが、確かに、アート空間はちょっとそのような感を否めないが、サルデーニャのアーティストがその世界観を表現していると考えると、おもしろい空間だ。そしてこの色、色、色。サルデーニャ島の青空とバルバジア地方の山々とアートの組み合わせ。ス・ゴロゴーネへ来ると、凄い量の写真を撮ってしまうと友人がつぶやいた。

スゴロゴーネ
ス・ゴロゴーネ
ス・ゴロゴーネ
ス・ゴロゴーネ
家庭菜園のカカシもアート

ス・ゴロゴーネ
Su Gologone Experience Hotel
Località su Gologone, Oliena NU
www.sugologone.it

ホテルレストランのス・ゴロゴーネへ来たら、是非とも、サルデーニャで最も有名な泉のス・ゴロゴーネを訪れていただきたい。ホテルレストランのス・ゴロゴーネから車で5分ほど。

小さな田園教会、ノストラ・シニョーラ・デッラ・ピエタ教会 Chiesa di Nostra Signora della Pietà の横を降りていくと、ス・ゴロゴーネ泉に着く。

ス・ゴロゴーネ泉
この日は夕方だったためか濃いブルーだったが、前に来たときは吸い込まれるような青色だった

ス・ゴロゴーネ泉は、スプラモンテのふもとにある苦灰石の岩に挟まれたカルスト地形の湧き水で、水の色は、太陽の向きによってエメラルドグリーンからターコイズブルー、濃い青色に見える。
平均1秒間に500リットルの水が湧き出て、多い時には、1秒間に1万リットルにも達することもある。

ス・ゴロゴーネの泉の水はスプラモンテに由来する。渓流や雨水がカルスト地形の数多くの割れ目やくぼみに入り込み、地下水となる。長い年月をかけて、川は地中の中に洞窟や水路をつくった。この水路を見つけるために1999年に洞穴学者が、無害の染料をセデラ洞窟にある地下の川にに注入する実験を行ったところ、染料はスプラモンテの中を通り、およそ1か月後に、ス・ゴロゴーネ泉へ現れた。

スゴロゴーネ

ス・ゴロゴーネの謎を探るべく、世界中から多くの洞窟探検家たちが、泉に潜りにきた。今までで、一番深くまでたどり着いたのは、イタリア人のアルベルト・カヴァドン。2010年に135メートルの深さまで潜った。

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