昨年も参加した、ベンヴェヌート・ヴェルメンティーノ Benvenuto Vermentino に今年も行ってきました。
ヴェルメンティーノ vermentino は、白ワインのためのブドウの品種で、サルデーニャ唯一のDOCGワインである、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ Vermentino di Gallura DOCG や、ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ Vermentino di Sardegna DOC は、ヴェルメンティーノ品種から作られます。
ヴェルメンティーノは、イタリアでは、サルデーニャ州以外に、リグーリア州やトスカーナ州、そして、フランスのコルシカ島でもでも栽培されている。
2010年のISTATの統計によると、ヴェルメンティーノ品種の栽培面積は、サルデーニャ州では、3119ヘクタール、リグーリア州では、353ヘクタール、トスカーナ州では、653ヘクタール。
ベンヴェヌート・ヴェルメンティーノは、そのヴェルメンティーノ品種から作られた、サルデーニャ、リグーリア、トスカーナ、コルシカのワインを比較して試飲してみようというイベント。
今年は、午前に行われた試飲会に参加しました。
リグーリア6本、トスカーナ6本、サルデーニャ21本の合計33本のワインをソムリエなどの解説付きで試飲するという魅力的な内容。
まず、リグーリアのヴェルメンティーノから始まった。
最も印象に残ったリグーリアのヴェルメンティーノは、La Pietra del Focolare の Villa Linda
エレガントで果実味とミネラルのバランスが良かったです。
続いて、トスカーナのヴェルメンティーノ。Cantina Basile の Ursone は、とても興味深いワインでした。はちみつ、カンゾウ、エリクリーゾなどの香り。
サルデーニャのヴェルメンティーノは、やはり、ワイナリーを訪れて、生産者も知っていて、という先入観を抜きにしても、ムーラ Mura の シエンダ Sienda、マゾネ・マンヌ Masone Mannu の コスタレーナス Costarenas は、エレガントでデリケート、キリリとしていて果実味も豊か。
そして、先日、訪れたばかりのオルビオス Olbios の Lupus in Fabula もエレガントなヴェルメンティーノでした。
オルビオスのダニエーラ・ピンナ氏は、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ協会 Consorzio di Tutela del Vermentino di Gallura DOCG の会長も務めています。
33本のワインの試飲が終わったのは、午後2時過ぎ。
マゾネ・マンヌのエノロゴ(醸造家)のロベルト、ヴィーニ・ムーラのマリアンナとサルヴァトーレ、オルビオスのソムリエ、アレッサンドラ、サントゥ・ルッスルジュ Santu Lussurgiu にあるアルベルゴ・ディフーゾ Albergo Diffuso と呼ばれる形態の(diffuso は分散したという意味で、ホテルの部屋などが、道を隔てて分散した建物となっている)とても素敵なホテル、 Antica Dimora del Gruccione アンティーカ・ディモーラ・デル・グルッチョーネのルチッラと遅めのお昼ごはんを食べてしまったら、夜の試飲には行けなかったのですが、夜も盛況だったようです。