もとに戻ったチーズという意味を持つ Lu Casgiu Furriatu サルデーニャ島ガッルーラ地方の昔の家庭料理

casgiu furriatu カージュフリアットゥ サルデーニャ伝統料理 サルデーニャの食べ物

カージュ・フリアトゥ Lu Casgiu Furriatu は、サルデーニャ島北東部ガッルーラ地方の昔の家庭料理。レストランなどではまずお目にかかることはない。サルデーニャの人でも食べたことがない人も多いという、そんな、家庭料理をふるまってくれた。
材料はペレッタチーズと生クリーム、ほんの少しの塩とセモリナ粉。根気よく混ぜていく。

casgiu furriatu カージュフリアットゥ
まずは、小さく切ったペレッタチーズと生クリーム

カージュフリアトゥ Casgiu Furriatu はサルデーニャの方言で、formaggio tornato indietro(もとに戻ったチーズ)という意味。ミルクが固まってできたチーズが、また、液体状に戻るところから、その名前がついた。

casgiu furriatu 
カージュフリアトゥ
チーズがとけてからも、15分くらい混ぜ続ける

15分くらい混ぜ続け、チーズの油が浮いてきたら、出来上がり。この油をとっておいて、パスタにあえて食べるということもできるそうだ。

はちみつをかけていただいた。セアダスの中身のような味。そう、サルデーニャの友人に言ったら、そう、うちでは、これをセアダスに入れるという人もいた。

マッツァ・フリッサ Mazza Frissa という、サルデーニャ島ガッルーラ地方の家庭料理に似ているが、マッツァフリッサ Mazza Frissa は、生クリームとセモリナ粉、塩のみで、チーズは入らない。

どちらも、高カロリーの食べ物だが、昔は酪農や農作業などの重労働後の栄養補給食品だった。

マッツァ・フリッサ Mazza Frissa
マッツァ・フリッサ Mazza Frissa

この Lu Casgiu Furriatu の前には、サルデーニャのパスタ、トルタ・サラータ、イノシシ肉の煮込み、羊肉の煮込みなど。。。

この遅めの昼食の前には、写真を撮る余裕もない断崖絶壁に近い岩をよじ登り、かなり難しいトレッキングをしました。しかも、午前中は雨の中のトレッキング。雨の場合は、普通はトレッキングは中止となるのだが、ヴィットリアとアントネッロがもう、だいぶ前から、彼らのリフージョと呼んでいる田舎のスプンティーニ用の家での昼食を計画していたので、小雨、そして午後には止む予定だったのでトレッキングも決行された。
リフージョとは、山小屋や、山登りの時の雨宿りの場所というような意味もあるのだが、彼らのリフージョは、エレモ・サン・トラーノのように、ガッルーラ地方の花崗岩の岩を利用したとてもユニークなリフージョ。スプンティーニとは、普通は、おやつやら軽食を意味するけれども、立食形式などの気楽な昼食や夕食となる場合もある。そして、田舎でのスプンティーニは数時間にも及ぶのがふつう。

出発時は雨だったため、車の中で少し待機
サルディーニャ ハイキング
ガッルーラ地方独特の花崗岩
サルディーニャ島ガッルーラ地方
途中から晴れてきて、エメラルド海岸、ゴルフォ・アランチなどを一望。
サルデーニャ島ハイキング ガッルーラ地方の花崗岩
イタリアサルデーニャ島ハイキング
足元ばかりを見ていてはいけません。ちょっと上を見るとすごい岩。

確か2年前にもほぼ、同じコースを歩いたのだが、今回は、雨で岩が滑りやすくさらに大変だった。ここは私有地で、このトレッキングの前にハンターたちが、木などを3回にわたって切り、歩く場所(センティエーロ)を作ったところもあるというコース。ハンターや、半数くらいの人は、さっさと歩いていたが、私を含め、残りの半数は、ひっぱってもらったり、ここに足をおいて、こう登ってなどと教えてもらわないと登れないような箇所もたくさん。翌日は、腕が筋肉痛になりました。
でも、このガッルーラの花崗岩の独特の風景、私の中では、サルデーニャの中で、最も魅力的な特別な場所です。

最後は、お花畑。春のサルデーニャの花々とガッルーラ地方の花崗岩。もうみんな子供に戻ったように、お花畑に飛び込みました。

イタリア・サルデーニャ島ハイキング
サルデーニャの春の花々とガッルーラ地方の花崗岩
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