著名なソムリエの方とそのお客様の通訳のため、サルデーニャ北東部、エメラルド海岸からもそんなに遠くはないのですが、どこか神秘的な山奥に入ったというような雰囲気のルオゴサントから数キロのところにあるワイナリー、シッドゥーラへ行ってきました。
まずは、ゴルフカートに乗って、ブドウ畑やワイナリー創設時についての興味深い話を聞きながらブドウ畑をまわります。
途中で、醸造施設を見学。この日はちょうど、カンノナウのEremaのボトル詰めの様子も見ることができました。
そして再び、ゴルフカートに乗って、昔のスタッツォを改修した建物まで。オーナーの美術コレクションもあり素敵な空間です。ここが、本日のシッドゥーラのワインの試飲場所。
今回は、日本でのシッドゥーラのインポーターである日欧商事のお客様とのことで、特別にシッドゥーラで作られるすべてのワインの試飲をさせていただきました。
まずは、ロゼワイン。なんと、バルセロナで行われた50 Great Rosé Wines of the World Competitionで、最高点の96点をとり、世界で一位のロゼワインに選ばれたロゼです。イタリアのロゼワイン、しかもサルデーニャのロゼがフランスのロゼワインなどを押しのけて一位になったとの記事も読みました。
醸造施設での説明では、このロゼワインの作り方は、少し他のワイナリーとは違っていました。そして、グラスに注がれたワインの色もかなり淡いピンク色。でも、グラスに鼻を近づけると、これは、かなり異質のロゼだとすぐに感知します。そして、一口、口にふくむと。。。今まで一度も味わったことのないロゼワイン。ロゼワインではないような、でも、ロゼなのです。そして、ちょっと時間が経つとまた、香りがかわります。
ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGの生産地であるため、もちろん、白ワインのヴェルメンティーノワインは素晴らいですが、いくつかの赤も素晴らしい。トスカーナのスーパータスカンに対抗すべく、サルデーニャのスーパーサルドTirosも注目に値すると思うのですがいかがでしょうか。
シッドゥーラはコロナ前に、ソムリエの友人たちとワイナリー訪問をしたことはあったのですが、そのころは、一般向けにはワイナリーツアーは行っていませんでしたが、その時の印象はいまもなお強く記憶に残っており、シッドゥーラのワインを家やレストランで飲むたびに、その時の情景が思い出されます。
11時から始まったワイナリーツアーは、おしゃべりにも花が咲き、10本のワインを試飲したため、15時半ころまで楽しい時間を過ごしました。
その後、オルビアまでの通り道のため、エメラルド海岸の有名なワイナリー、スラウにも立ち寄りました。
スラウは今年からワイナリーツアーの予約方法が変わり、夕方の遅い時間のみとなってしまったので、ワインショップ訪問のみ。でも、こちらも、とても上質なワインを作っていますし、ワイナリーも美しいですので、エメラルド海岸周辺に来られるワイン好きの方はワインショップに立ち寄られてみることもおすすめいたします。