シッドゥーラ Siddura

シッドゥーラ サルデーニャワインツアー

シッドゥーラ Siddura のワインを初めて飲んだのは、昨年のポルトチェルボ・ワインフェスティバルだったと思う。

黒い色で統一された硬質なワインのラベル、シドゥーラのHPから受けるスノッブなイメージ。テレビCMにも使われたワイナリー。オーナーは外国人。いろいろな噂。でも、たくさんのワインを試飲したなかで、とてもおいしかったのを覚えている。

その後、友人とシッドゥーラのメーカーズディナーに行ったりもして、私のなかでは、訪れてみたいワイナリーの一つとなっていた。ワイン好きの友人やソムリエと、どこのワイナリーを訪問してみたいかという話題になると、必ずみんなの口に上るワイナリーの一つでもあったのだけど、一般の人のワイナリー訪問は受け付けていないということも聞いていた。

ところが、友人のソムリエからの、知り合いを介してシドゥーラの訪問が可能かも、という嬉しい連絡を受け、急遽、シッドゥーラ訪問が実現することとなった。急なセッティングにも関わらず、参加者は3人のソムリエの友人と私の4人。

シッドゥーラのある場所は、ルオゴ・サント近くの緑深い山の中。正確には、海抜320メートルで、山というほど標高は高くないのだけれども、以前何度かこの付近を通ることがあったときの第一印象は、奥深い山の中に来てしまったという雰囲気の場所。ルオゴ・サントを通り過ぎ、Siddura という地名の標識を右折するとすぐに警備のビデオが備えつけられたブドウ畑が見え、厳めしい閉ざされた門の前に到着した。

Siddura

インターフォンを押し、出迎えてくれたのは、意外にも、とてもフランクな感じのフランス人女性。フランス語訛りのイタリア語で、私たちを案内してくれた。

シドゥーラ

ラベルを貼る作業をしているところ。

バリックを置いてある部屋で、モスカートを熟成させている樽を発見。モスカートをバリックで熟成とは珍しい。そのことを伝えると、すぐに人差し指を口にあて、「しー。これはまだ公にしていないの。もうすぐ、リリースする予定」とのこと。モスカートは私は個人的にはあまり好みの品種ではないのだけど、これは楽しみ。

エノロゴの部屋にまで案内してくれた。元素の周期表の前でエノロゴのディーノ氏をパチリ。

Siddura

試飲をした場所は、ステンレスタンクやバリックなどの樽を見下ろす醸造場所の上。

シドゥーラ

現在、シッドゥーラがリリースしているのは、白ワインが3種類、赤ワインが4種類。

まずは、ガルーラ地方の方言で光の束の意味をもつ、スぺラ spèra 。ステンレスタンクのみで熟成。

シドゥーラ

ガンベロロッソで3ビッキエーリのマイア maìa は、魔法という意味。10%をバリックで熟成。

シドゥーラ

そして、ベル bèru。こちらは高貴なという意味。バリックのみで熟成。

シドゥラ

ヴェルメンティーノは、早飲みのワインと一般には認識されているけど、シドゥーラは多面性のある品種と考えていて、数年たってもおいしいヴェルメンティーノを作りたいという意図があるとのこと。

次に赤ワイン。

土着品種、カンノナウが85%、カニュラーリが15%のエレマ èrema。ステンレスタンクで熟成。

シドゥーラ

カニュラーリ100%のバッコ bàcco

シドゥーラ

カンノナウ100%のフォラ fòla。こちらは、ボッテとバリックで熟成。

カンノナウ

そして、サンジョべ-ゼ85%、カヴェルネ・ソーヴィニオン15%のティロス tìros。ティロスはエトルリア語でワインという意味。

サルディニア

ワイナリー訪問前は、硬いイメージだったシドゥーラが、実際に訪問してみると、気さくでありながら、誠実にワインを作っていることを体感した。

サルデーニャ

そして、この緑奥深い山の中のようでもありながら、海にも近く、サルデーニャの強い日差しを受けるブドウ畑の風景に身を置くと、なぜか心の奥深い部分に懐かしさを覚えるのは気のせいだろうか。

長寿の島

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