カピケーラ – コスタズメラルダのワイナリー訪問

カピケーラ サルデーニャワインツアー

サルデーニャでは、特に、サルデーニャ島北東部のコスタズメラルダ(エメラルド海岸)では誰もが知っている有名なワイナリー、カピケーラ。
カピケーラは、夏には世界中の億万長者が集まるコスタズメラルダ(エメラルド海岸)のあるコムーネ(イタリアの市町村単位)に位置するため、私がサルデーニャ島へ引っ越してきた20年近く前は、コスタズメラルダのワイン、お金持ちのためのワインと、羨望も含めて揶揄するサルデーニャの人々も多かった。しかしこの20年近くでサルデーニャ島のワインは、伝統的なワイン作りに加えて、新しい世界観を持った多くのワイナリーが誕生し、ワインの値段もカピケーラのワインより高いワインもあり、そんな冷やかしはあまり聞かれなくなったが、コスタズメラルダの高級ワインの元祖であり、今もその立場は揺るぎない。

サンティガイーニカピケーラ
良い年にのみ生産するサンティガイーニ

そんなコスタズメラルダ(エメラルド海岸)の「高級ワイナリー」であるため、ちょっと一般には敷居が高く、気軽にワイナリー訪問というのはやっていない、というかやっていなかったという方が正解であるが、ワイナリーツアーやワインツーリズモには、関心のないワイナリー。但し、コスタズメラルダという場所柄、VIPなどにはその門を開けている。

しかし昨年の夏にテヌーテ・レッダのカンニジョーネのブドウ畑であるテヌータマテウで、ワインツーリズモを行っていた、ヌラクシが、今年の8月には、カピケーラで似たようなワイナリーツアーを企画し、そのワインツーリズモに対して閉鎖的なカピケーラの方針がちょっと、かわったようだ。

また、8月23日に、サルデーニャ島東部の山火事を支援するためのチャリティーディナーがカピケーラで行われ、友人に手伝いを頼まれたのだが、ちょうど、車を買いにサルデーニャ島からイタリア本土へ行っていたため、残念ながら手伝うことができなかった。そんな経過もあり、カピケーラへ前から行ってみたかったと友人に言ったら、えーうっそー、あなたなら絶対に行っていると思ったと言われ、じゃあ、それならば一緒に行こうということになり、9月の下旬にカピケーラ初訪問の機会を得ました。

門は閉まっています。インターフォンを押し名前を告げると門が開きました。

車で結構な距離を進みます。私が抱いていたカピケーラの印象とは全く違う、ガッルーラの奥深い山の中へ入った印象。シッドゥーラを訪れた時と同じような錯覚を覚えました。やっぱり、ガッルーラ地方の花崗岩が織りなす風景が好きです。

ガッルーラ

車を駐車場に停めると、素晴らしいブドウ畑の景色とガッルーラ地方の風景が広がり、その景観にすっかり心を奪われてしまいました。

ちょうど、ブドウ収穫の時期。こんな作業も見ることができました。

カピケーラブドウ収穫
カピケーラを訪れたのは9月下旬

こちらの電気カートに乗ってブドウ畑を一周します。

カピケーラ サルデーニャワインツアー

カートに乗っている間、カピケーラのこと、ブドウ畑のことなどを説明してくれます。

カピケーラワインツアー

まだまだ、赤ブドウはこれから収穫のため、たわわにブドウがなっていました。ブドウを一口味見。おいしかったです。

イタリアワインツアー
9月下旬のカピケーラのシラー

なんという静けさ。太陽とブドウ畑、ガッルーラ地方の地中海の木々。聞こえるのは、穏やかな風の音とロバと雄鶏の鳴き声のみ。もっと気取った印象のあったカピケーラですが、ワイン作りの心髄は農業ですから、常識的に考えれば普通のこと。

カピケーラ

今後、一般に開放されたワインツーリズモをカピケーラが続けるか決まっていないそうなのですが、担当者なども紹介して頂いたので、サルデーニャ州公認ガイドと一緒にカピケーラを訪問してみたいという方がいらっしゃいましたら、是非こちらへお問い合わせください。

カピケーラヴェンデミアタルディーヴァ
遅摘みのヴェルメンティーノから作られるヴェンデミアタルディーヴァ
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