先史時代の眺めの良い巡礼地 ソス・ヌラトーロス

ソスヌラトーロス サルデーニャの遺跡

現在イタリアでは、新型コロナウイルスの感染状況によって、レッドゾーン、オレンジゾーン、イエローゾーンの3つにわけられています。3つに分けられた当初の11月6日の措置よりも、レッドゾーンとオレンジゾーンの州が増えています。
今日現在(11月17日)のレッドゾーンは、ロンバルディア州、ピエモンテ州、カラブリア州、ヴァッレ・ダオスタ州、ボルツァーノ自治県(トレンティーノ=アルト・アディジェ州)、カンパニア州、トスカーナ州、 ( 明日18日から アブルッツォ州 も)
オレンジゾーンは、プーリア州、シチリア州、アブルッツォ州、バジリカータ州、リグーリア州、ウンブリア州、エミリア=ロマーニャ州、マルケ州、フリウリ=べネチア・ジュリア州
イエローゾーンは、ラツィオ州、モリーゼ州、サルデーニャ州、トレント自治県(トレンティーノ=アルト・アディジェ州)、ヴェネト州
サルデーニャ州は、今のところ3つの分類の中では最も危険度の低いイエローゾーンですが、だからといって、安全なわけではありません。
11月に入ってからはサルデーニャ州では、1日の新規感染者数が、300人を超える日が続き、11月13日には、623人を記録しました。
段々と、数百人単位の数の大きさにも、麻痺しつつあります。

新型コロナウイルスは怖いけれども、だからといって、息抜きも必要。自然の中を自由に歩き回りたい!
レッドゾーンやオレンジゾーンは、自分の住んでいる市や町からの移動は、仕事や健康上の理由を除きできませんが、イエローゾーンのサルデーニャは、まだ、移動ができます。
人口密度の低いサルデーニャ島には、サルデーニャの人々ですら知らないような、でも、びっくりするような景観と謎に包まれた場所があります。
秋とは思えないような暖かさが続いている2020年11月のサルデーニャ島。
天気予報を見ると、もうそろそろ風が変わって、この暖かさも終わりそうなので、標高1000メートルの見晴らしの良い場所へある遺跡へ行ってみました。

コルベッツォロ セイヨウヤマモモ

目指すのは、サントゥアリオ、ソス・ヌラトーロス。紀元前1600年から紀元前900年頃に遡る遺跡。
家からカーブ続きの道を走ること40分。天気が良ければ、この花崗岩の岩々に囲まれた道は、サルデーニャ島の中でもちょっと驚くような景色に囲まれている。
春から秋にかけては、ドイツ人やスイス人のバイカー達が走りに来る。
アラ・ディ・サルディという小さな村を通り抜ける。アラ・ディ・サルディは海抜660mなので、冬には雪も降る人口1800人程度の 観光客などはほとんどこない、サルデーニャ島内陸部の伝統が残っている小さな村。
たくさんの風力発電機が見えてくると同時に、コルベッツォロの赤い実をつけた木々と花崗岩のゴツゴツとした風景に惹き込まれていく。
1軒の建物が見え、(この建物は、1度も使われたことのない、インフォメーションとチケット売り場)車を停めるとすぐに、コルベッツォロの赤い実を頬張りに行く。とっても甘い!

荒々しい花崗岩。自然の影響でできたくぼみは、野鳥の巣となっている。

遺跡の名前は、サントゥアリオ、ソス・ヌラトーロス。サントゥアリオというのは、聖地とか神聖な場所という意味。
およそ3600年前の巡礼地だったと推測されている場所です。
私たちの他には、誰もいなく、風の音が聞こえるだけ。

歩くたびに、あたり一面に生えている、エリクリーゾ、野生のラベンダー、そして、エルバガッタなどの地中海性植物が靴に踏みつけられて、馨しい香りに包まれます。
今まで、サルデーニャ島の色々な場所を歩いたが、ここが、一番、強い香り。
エルバ・ガッタは、その花の香りを嗅ぐと、呼吸器官に良いそうだ。ちょっと摘んで、片方の鼻を指で閉じ、片方ずつエルバ・ガッタの香りを吸い込むと、のどがすっきりとして、その甘く爽やかな香りにうっとりとする。
コロナ禍のこの時期にはぴったりの植物。

ポッツォサクロ 聖なる井戸

草花の香りを思い切り吸い込み、周囲の景色に圧倒されていると、突然、聖なる泉が現れる。
珍しく階段のない泉に、3000年前から水がこんこんと湧き出ています。
巡礼者がお清めをしたとされています。また、水の信仰にも用いられました。

サルデーニャ聖なる井戸
アーキトレーブの奥に水が湧いている泉がある

泉から左手に少し上に登ったところに、前室のあるカパンナ La Capanna con vestibolo があります。

前室のあるカパンナ La Capanna con vestibolo
前室のあるカパンナ
サルデーニャ島
カパンナからの眺め

そしてまた少し登ると、 小さなメガロン神殿が現れる。

メガロン神殿
左のアーキトレーブのあるところが、小さなメガロン神殿の入り口

長方形のメガロン小神殿 il tempietto a megaron
巡礼者は、ここで司祭と面談したと考えられています。

サルディニア
写真、右側が動物がいたと推定されている場所

小さなメガロン神殿の隣には、円形の塀で囲まれた空間があり、ここは、生贄の動物を囲んでいたと推測されています。

アラディサルディ サルデーニャ島
会議のためのカパンナ

壁の内側をぐるりと取り囲むようにベンチがあるため、会議のためのカパンナ la capanna delle riunioni と名づけられています。しかし、入口がどこかはわかっていません。

サルデーニャ島

その後、 荒々しい花崗岩の岩々に魅了されながら、 ぐんぐんと登っていき、1076mの プンタ・セナロンガ まで歩いきました。眺めも素晴らしい。

サルディニア
サルデーニャ
サルデーニャ島

ソス・ヌラトーロス遺跡の魅力は、こんなところに遺跡が!という驚きと、圧倒される風景。地中海性植物が充満している香り。静けさ。トレッキングシューズを履いて行かれることをお勧めします。

サルジニア
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