イタリア・サルデーニャ島で、共同組合ではないプライベートなワイナリーで、最も広い所有面積を誇るワイナリー、セッラ&モスカ。
ピエモンテ出身のセッラ氏とモスカ氏が、アルゲーロのこの地がブドウ栽培に適していると100年以上前に創設したワイナリーの中には、前世紀にはワイナリーの敷地内に住んで働いていた人も多かったため、ワイナリーで働いていた人のための教会もあります。現在は、結婚式などで使われることもあるそう。
ここ数年、ワイナリーの中に宿泊施設を作ったり、夏の間だけ、レストランも開くなど、ワインツーリズムにも力を入れています。ワイナリーでの試飲場所も来るたびに変わっていたのですが、今回の試飲場所は、とても素敵な場所でした。
ブドウ畑も、80年代にボローニャ大学と共同で行った試験的な栽培方法を順次、変更していくなど、ブドウの栽培方法も進化し続けています。
今回のワインツアーのテイスティングには、セッラ・モスカのフラッグシップワインである、マルケーゼ・ディ・ヴィッラマリーナが含まれていましたので、マルケーゼ・ディ・ヴィッラマリーナについての簡単な説明を。。。
セッラ&モスカのワイナリーツアーには、マルケーゼ・ディ・ヴィッラマリーナのワインボトルが保管されている建物の見学も含まれています。その中には、このワインの名前の由来となった侯爵、マルケーゼ・エマヌエーレ・ぺス・ディ・ヴィッラマリーナ(1777-1852)にかかわるものも展示されています。
エマヌエーレ・ぺス・ディ・ヴィッラマリーナは、サルデーニャ島の古い貴族の家系に生まれた政治家、上院議員で、サルデーニャ島に様々な投資をしました。その中には、アルゲーロでのブドウ栽培も含まれていました。セッラ・モスカのフラッグシップワインを作る際に、様々なサルデーニャ島の問題に真摯に対応した侯爵(マルケーゼ)にインスピレーションを受け、貴族的で、優雅で信頼のおけるバランスのとれたワインを目指したため、侯爵の名前をつけたそうです。
マルケーゼ・ディ・ヴィッラマリーナは、カベルネ・ソーヴィニオン100%。毎年のように、ガンベロ・ロッソでトレビッキエーリの最高賞を受賞するマルケーゼ・ディ・ヴィッラマリーナについて、ワイナリーツアーで説明をしてくださったサルヴァトーレさんは、ボルドーのカベルネ・ソーヴィニオンや、スーパー・タスカンのカベルネ・ソーヴィニオンとは違う、地中海のカベルネ・ソーヴィニオンを味わってもらいたいと語られました。
ブドウ畑での説明も含む3時間のワインツアーはあっという間でした。今回ご案内させて頂きましたお客様は、イタリアワインがお好きで、イタリア中の多くのワイナリー見学をされているご夫妻。その中でも、じっくりと説明をしてくれるこちらのセッラ・モスカでのワイナリーツアーがNo.1 であるとおっしゃって頂きました。
イタリア・サルデーニャ島でのワイナリーツアーを致しております。ワイナリーでのアテンド、通訳を致します。お問い合わせお待ちしております。お問い合わせはこちら。
イタリアの大統領、セルジョ・マッタレッラ大統領もセッラ&モスカを訪れました。
2018年にセッラ&モスカを訪れた時の記事はこちらです。2019年のセッラ&モスカでのワイナリーツアーの記事はこちらです。