Vendemmia

9月の声を聞くと、風に乗って、ブドウがワインにかわるあの独特の香りがどこからともなく漂ってくる。家の近くの道では、収穫したばかりのブドウを運ぶトラックとすれ違う。 vendemmia(ヴェンデミア)ブドウの収穫の季節だ。 昨年、ブドウの木の剪定のコースでお世話になった師匠、イタロのワイナリーに収穫の様子を見学させてもらいに行ってきました。 この日は、サルデーニャの土着品種カンノナウの収穫。 今年の夏は、2003年以来の猛暑と言われ、暑い日が続き、ほとんど雨の降らなかったサルデーニャ。 完熟したブドウが連なっています。

サルデーニャ

一房ずつブドウをチェックしながら、ハサミで摘んでいきます。 私も、ブドウを味見 – つまみ食いしつつ、イタロのパートナーとおしゃべりしながら2列ほどお手伝い。ワイン用のブドウは、そのまま食べてもとってもおいしい! 1ケース、20Kg位はあるでしょうか。かなり重たいです。 

ワイナリーツアー

収穫したブドウはすぐに、diraspatrice (ブドウの茎を取る機械)へ。

ブドウ収穫

オルビア

この茎は、イタロの所では、ペットとして飼っているロバの餌となります。 サルデーニャのロバは、穏やかであまり大きくならないのが特長。

サルデーニャのロバ

ブドウ果汁、果肉、果皮と種は、ステンレスタンクの中へ。 11日前に収穫した、発酵途中のヴェルメンティーノを味見させてもらいました。 ジュースのようだけれども、この時点で、アルコール度数 7%です。

カンティーナツアー

カンノナウから作られているワインは、飼っているロバの名前と同じ。 

サルデーニャ

まだ日中は暑く、ブドウの収穫は重労働ですが、イタロのブドウ畑で過ごす時間はサルデーニャの空と風と太陽を存分に享受できます。 

サルディニア

アグロノモのイタロは研究熱心で、できる限り農薬を使わないで、ブドウを栽培しています。本人いわく自分が毎日飲むものだから、という明快な理由からです。 私が一番気に入っている彼のワインは、カリニャーノから作られているワイン。カリニャーノは、サルデーニャ南部のカリニャーノ・デル・スルチスが有名ですが、イタロの畑は標高が低いので、このサルデーニャ南部の土着品種と相性が良いようです。 

カリニャーノ

おみやげに、モンテプルチャーノ種のブドウをおみやげにくれました。こちらは、皮が厚くタンニン多めで、そのワインのようなブドウでしたが、こちらも甘くてそのままフルーツとしてもおいしい!

オルビア

 

タイトルとURLをコピーしました