ロックダウンのクリスマス

パンドーロ サルデーニャの日常

イタリアの2020年のクリスマス、そして年末年始は、ほぼロックダウンとなっています。但し、例外付き。この例外のため、春のロックダウンよりもかなり緩やかな感じです。
イタリアでは、11月6日からイタリアの各州を制約の強さによって、レッドゾーン、オレンジゾーン、イエローゾーンの3つの区域に分けていました。
レッドゾーンは、春と同じようなロックダウン。オレンジゾーンもほぼ自由な移動はできません。イエローゾーンは、夜間を除き、外出は自由でした。
それが、クリスマス、年末年始期間は、イタリア中を一律に、レッドゾーンとオレンジゾーンのみとされています。外出時には、自己宣誓書持参がまた復活です。

12月24日から2021年1月6日までの土曜日、日曜日、祝日、そして祝日の前日をレッドゾーンの措置の適用、その他の日をオレンジゾーンの措置の適用となっています。
幸いにも、サルデーニャ州は、レッド、オレンジ、イエローのゾーン別の区分けがされた秋からはずっとイエローゾーンで、移動などの制限がなかったため、イタリア中をレッドゾーンにするというコンテ首相の発表を聞いたときは、やはり、また春の悪夢かという思いと、でもやはり、親戚や友人たちと集まってお祝いする機会の多い、クリスマスや年末年始の期間は、なんらかの規制をしないと羽目を外しすぎてしまうイタリア人も多いので、ちょっと規制をしてくれた方が安心という複雑な思いでした。

イタリアの年末年始は、祝日が多いため、レッドの日が、10日間、オレンジの日は4日間のみ。
つまり、12月25日は、クリスマスで祝日、12月26日は、サントステファノの日の祝日、1日1日は元旦、1月6日は、エピファニーアの日で祝日。
12月24日と12月31日、1月5日が祝日の前日。
土曜日が、1月2日。日曜日が、12月27日と1月3日。
その他の、12月28日、29日、30日、そして、1月4日の4日間のみがオレンジの日。

レッドゾーンの適用とは、自分が住んでいる自治体(コムーネ)でさえも、仕事、健康上の理由、食料や薬品の買い物以外以外の目的では外出してはいけないのですが、クリスマスのレッドゾーンの日は、5時から22時までの間、最大2名まで(14歳未満の子供や同居している障害者または介助が必要な人はこの2名には含まれない)ならば、親戚や友達の家に行くことができるという例外つき。
そして、親戚や友達の家は、州内であれば、別の自治体(コムーネ)でもOKというもの。
オレンジゾーンの日は、5時から22時までの間、自治体(コムーネ)内の移動は自由であり、さらに、人口5000人以下の自治体(コムーネ)に住んでいる人は、自治体(コムーネ)の境界から30kmを超えない範囲までは、県庁所在地を除き、自由に移動出来る。

レストランやバール、ジェラート屋などの飲食店は、持ち帰りサービス(5時から22時まで)及び宅配サービス(時間の制約なし)のみで、レストランなのでの食事はできません。
引き続き、22時からの夜間外出禁止は続いています。
12月初めには、クリスマスの昼食には、レストランを開けても良いと会見で発表していたコンテ首相も、二転三転。日々の報道に振り回され、12月18日に最終的な発表をしたあとも、くわしいQ&Aが、新聞などに掲載されるなど、発表当初はイタリア人にとってもわかりにくい内容でした。ドイツ方式を見習ったのと、自由にしすぎると羽目を外してしまうイタリア人の性格をやはり考慮しつつ、多少のゆるやかさをもたせたのだと思います。

イタリアのクリスマスは日本のお正月のような感じで、親戚一同が集まり、大昼食会をするのが慣わしのイタリアですが、今年は、例外つきのため、どうなるのでしょうか。
クリスマス、年末年始のあとに、感染拡大がおこらないことを心から願っています。

12月28日からは、イタリアサルデーニャ州でも新型コロナウイルスワクチン接種が始まる予定です。
来年のクリスマスがいつものクリスマスに戻っていることを願いつつ。。。

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