イタリアの大学生

イタリアの大学 サルデーニャの日常

6月の下旬から、最高気温30度から34度くらい、最低気温が18度から20度くらい。海日和の晴れの暑い日が安定して続いているサルデーニャ島。
高校生の下の娘は、既に6月7日から、3か月以上の夏休み。

対して、大学生の上の娘は、7月が後期のテスト期間のため、猛勉強中。
まだ、新型コロナウイルスの拡大防止のため大学は開いていないので、大学生の娘は、オンラインでテストも受けています。
授業もしっかりオンラインで受けていて、ロックダウン中も朝から晩まで毎日、勉強していました。
6月の下旬に授業が終わった後も、毎日、友達とオンラインで朝から晩まで勉強。
イタリアの大学生は、私が日本の文系の大学生だった時のことを考えると、本当に良く勉強します。
医学部や建築学部などを除き、多くの学部が大学入学試験がなく、高校の卒業資格があれば誰でも入学できるため、きちんと勉強しないと、科目ごとの試験に通って単位を取ることが難しく、入学しても卒業する学生の人数は日本の大学と比較するとかなり少なめ。

先日、娘はテストがあり、もう何週間も前からテストのために勉強していて、前日から相当緊張していました。
科目ごとのテストは30点が満点。18点以上が合格点で、18点以上をとるとその科目の単位を取得できます。

通常、イタリアの大学の試験では、試験の結果に満足しなかった場合は、生徒はその点数を拒否して、もう一度、別の日に再度試験を受けることができます。
しかし、その科目の教授は、テストは1回限り、となぜか言い渡したものですから、1発勝負。全ての科目の点数が、卒業時の点数に影響し、この卒業時の点数は、割と重要で、履歴書に書いたりするため、大学生は、単位を取るだけではなく、良い点を取るように努力しています。

イタリアの学校のテストは、主に、口頭試験。これは、大学に限らず、小学校からです。
イタリア人が、議論が得意なのは、このような教育体制にあるかとも思います。        それでは、メソポタミア文明について説明してください。なんて、小学生の時からクラス全員の前で答えさせられるテストをしているので鍛えられます。
1人1人、口頭試問をすると、授業時間のかなりの時間が試験に充てられることになりますので、高校生までは、授業時間とおなじくらいの時間を試験にも充てられている印象がありますが、考えを表現する能力、そして、やはり完全に理解していないと話せないので、このイタリア式の試験方法は私はとても良いと思っています。
但し、日本の学校の方が、実験をしたり調理実習をしたり、部活があったり、体験しながら学ぶ機会を多く与えているので、理論に偏りがちなイタリアの教育と日本の教育を足して2で割ると完璧なのにとも思います。

イタリア大学

物理を専攻している娘は口頭試験中にする計算などは、パソコンから教授に見えるようにしながら、1時間ほどの口頭試験中、ずっと質問内容について話し続けていました。
良く答えられると、教授は、ブラヴィッシッマ!と褒めたりもします。
結果は、なんと30点プラス、ローデ!! ローデは、満点よりさらに良かった場合に付け加えられます。
とりあえず、ほっとしたようですが、さらに7月下旬にあるもう1科目のテストのために、すぐに勉強再開。

娘が小学生の頃から、興味のあることを見つけて、楽しく勉強できれば良いと思っておりました。
そして、できる範囲内で、その環境を整えてあげて応援することが、親の役割かなと思っています。あくまでも、精神的、経済的、体力的に可能な範囲内ですが。
今のところ、好きな分野を思う存分勉強できて、本人はとても満足している様子。
暑い中、海へも行かず、まだまだ、朝から晩まで勉強の日が続きます。

暑いのでサルデーニャでも、セミが鳴いています。サルデーニャのセミの鳴き声は日本のセミと少し違います。

サルデーニャのセミの鳴き声

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