「旅は人生最高の冒険だ!」の著者の方が、なんと50年ぶりにサルデーニャへいらっしゃいました。ラ・マッダレーナ諸島のプライベートヨットクルーズツアーの手配をさせて頂いたのですが、私がヴェルメンティーノの産地の小さな村に住んでいるというお話をしたところ、ワイナリーにも行ってみたいということで、ワイナリーもご案内させていただきました。
ご案内させて頂いたワイナリーは、2車線道路をモンティで降り、ベルキッダ方面へかなり細い田舎道を数キロ走ったところにある、テヌーテ・アイーニ。リンバーラ山の麓のヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGの有名な産地のひとつです。オーナーのジョヴァンニとは、夜ピザを食べに行ったりすると、3回に1回くらいジョヴァンニと奥様のクラウディア、息子のディエゴ君に会ってしまうという具合で、いつぞやも、新しくロゼワインを作り出したときは、すごくおいしく仕上がったからと、バールで奢ってくれたこともありました。そして、その恐妻家ぶりに、いつも笑わせてくれるとってもシンパティコな人柄。
まずは、ロゼで乾杯。そのあと、ワイナリーとブドウ畑を見学。
ボトル詰め前のワインをステンレスタンクから試飲
10年ほど前につくったワイナリーですが、ジョヴァンニのお父様は、ベルキッダのカンティーナ・ソチャーレの一番最初の組合員で創設者の一人。そのため、テヌーテ・アイーニのブドウ畑には樹齢の古いブドウの木も多くあります。
テヌーテ・アイーニで生産しているワインは、赤、白、ロゼの3種類。全て、インコントゥルという名前がついています。インコントゥルとは、サルデーニャの方言で、出会いという意味。
ブドウ畑の他に200ヘクタールの土地に羊を1000頭を飼っているため、出されたチーズのミルクの原料は、ジョヴァンニの羊のもの。サラミなども全て自家製で、とても美味しい。
そして、ベルキッダ名物、ラビオリ・フリッティとパナーダス。ラビオリ・フリッティは、揚げたラビオリで、中にはミートソースが入っています。パナーダスは、豚肉が中に入って、サルデーニャ版ミートパイというかんじでしょうか。
50年前のサルデーニャのことにも触れられているこちらの本、一気に読ませていただきました。サブタイトルは「世界で出会った忘れ得ぬ人々」とありますが、私にとっては、サルデーニャで出会った忘れ得ぬ人々となりました。
ちょうどイチゴの季節で、ブドウ畑の前には、小さなイチゴ畑が。無農薬のイチゴもとてもおいしかった!