コロナ後の友人との再会

タヴォラーラ島 サルデーニャおすすめレストラン

最後に会ったのはいつだっけ?多分Covid前?
ということは1年半も会ってなかったんだっけ?
なんていう話から始まり、コロナ前から今までのことを6時間、怒涛のようにおしゃべりした9月の半ばの日曜日。話題は、コロナのコの字もなかった2019年の秋に友人がラオスやタイへ旅行した時に、コロナと同じ症状(発熱、味覚がわからない)の病気に罹った話から、仕事、ワイン、旅行、彼氏のことや、さらにはサルデーニャの魔女についての鳥肌のたつ話まで。。。


コロナが怖くて、ワクチンを接種する前までは、友人たちと会うこともやめてしまっていたのですが、やはり、友人と会って時間を共有することの大切さをしみじみと感じました。

レストランや食べ物やワインにものすごく詳しい彼女との食事は、いつもとても楽しい!最初は彼女の家でランチをする予定だったのだけれども、二人だから外で食べようということになって、彼女が名前を挙げたレストランが前から行ってみたいところだったので、そちら(イル・ポルトラーノ)へ行くことに。
8月中は10日前に予約しなければならないほど人気のレストランで、その日の夜も予約でいっぱいとのことだったけれども、タヴォラーラ島の眺めも楽しめるのでランチか、夕食だったらまだ明るい早い時間がおすすめ。

レンティスコ
マグロのタルタルマグロのタルタル、レンティスコオイルあえ

海の幸の前菜の「味見」と名づけられたメニューは、全然味見ではなく、盛りがよくそれだけでおなかいっぱいになってしまうほど。6種類のお皿が次から次へと運ばれた。


ひとつひとつが丁寧に作られていて、素材の味が直球で伝わってきます。ちょっとクラッシックな料理にひと工夫が大げさではなくされているところが嬉しい。

オルビア近郊レストラン
サルデーニャレストランおすすめ
フレーグラ
イカ墨のフレーゴラは珍しい

珍しいイカ墨のフレーゴラは、濃厚な味わい。

合わせたワインは、ソムリエでもある友人のおすすめのセミダーノ品種の白。サルデーニャ島西部の町、モーゴロ周辺の一部の地域のみでしか栽培されていないサルデーニャ島の土着品種セミダーノ100%で作られるワイン、アナスターシア。香りは穏やかだが、口に含んだ瞬間の強いミネラル感とその5秒後の柑橘系の爽やかさ。面白いワインでした。

イタリア土着品種セミダーノ


セミダーノ品種の起源は、紀元前にフェニキア人かローマ人がもたらしたとされるほど古く、最初の文書による記述は1780年に遡るが、1800年代のフィロキセラの害により栽培面積を大幅に減らす。

サルデーニャ島在住ながら、なかなかセミダーノ品種のワインに巡り合う機会は少ない。サルデーニャ島内での栽培面積も数十ヘクタールのみ。

タヴォラーラ島が目の前にみえる、ポルトサンパオロの小さなビーチの真ん前というロケーション。タヴォラーラ島は見る場所によって様々な表情があるのですが、そして曇りがちの日だったけれども、太陽がタヴォラーラ島に当たるとそれはそれは美しい景色。

タボラーラ島
タヴォラーラ島

その後、プール付き(!)の彼女の家に行って、サルデーニャ産のベルモットを飲みながら、さらにおしゃべり。

サルデーニャ産ベルモット ベルモスサルド
サルデーニャ産ベルモット、マッキア

このサルデーニャのベルモット、マッキアには白と赤があります。
白のベルモットは、ベルメンティーノワインにキビ砂糖と18種類の植物が入っていて、その中には、サルデーニャ島の中でもシニスコーラでしかとれない珍しいい果物、ポンピア pompìa の皮も入っているそう。
ビアンコ・マエストラーレという名前がつけられていて、ビアンコ(白)、マエストラーレは、サルデーニャ島を代表する北西風の風。海を見下ろす高台にある彼女の家のテラスはちょうど気持ちの良い風がふき、サルデーニャのベルモットをちびちびと飲むのにはぴったりの環境でした。

赤のベルモットは、ミルト風味の赤という名前の通り、ミルトの葉や実も風味付けに用いられていて、こちらもサルデーニャの風味が感じられます。

サルデーニャのベルモットは赤も白もどちらもどこか懐かしいような、やさしい味。

ベルモットとは?
香草などでアロマをつけたワイン。
そのまま、または氷をいれて食前酒や食後酒として飲まれるほか、マルティーニやマンハッタンなどのカクテルなどにも用いられる。

このままコロナが落ち着いて、こんな風に友人と気兼ねなく会っておしゃべりできるようになればと心から思いました。

まだ、コロナ禍は続いており、公共の建物内ではマスク着用義務、そして、10月15日からは職場を含むほぼ全ての場所でグリーンパスの提示が求められます。イタリアに住む人の66%が2回のワクチン接種を受けて、この1週間の1日の新規感染者数の平均人数は、4000人ほど、死亡者も100人を超えない日が続き、イタリアの状況はやや落ち着いているように感じます。(サルデーニャ州はおよそ70%のサルデーニャ州に住む人々が2回のワクチン接種を完了。)2021年の夏の観光シーズン前には、昨年のようなことにならないかと不安だったのですが、コロナ以前の2019年の夏よりも多くの旅行客がサルデーニャ島を訪れた2021年の夏だったのですが、昨年のような急激な感染拡大は起こらず、学校も先週から無事に対面授業で新年度が始まりました。

訪れたレストラン
イル・ポルトラーノ
Ristorante Il Portolano
Via Molara, 11, 07020 Loiri Porto San Paolo SS
www.ristoranteilportolano.it
春夏のみ営業

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