サルデーニャ新型コロナウイルス

イタリアマスク サルデーニャの日常

1か月前には、想像もしなかった、新型コロナウイルスの猛威に襲われたイタリアの3月。もちろん、イタリア20州のうちの一つであるサルデーニャ州も例外ではない。
しかし、イタリア全体のおよそ4割を超える人数の新型コロナウイルスに感染した人のいる北イタリアのロンバルディア州などと比較すると、島であり、人口密度の低いサルデーニャの状況は、良い方であるとは思うが、イタリア全土と同じく外出が禁止され、各種の生産活動が制約を受けている。

イタリアの新型コロナウイルス感染者数101739人、サルデーニャ州の新型コロナウイルス感染者数682人(3月31日現在)

イタリアコロナウイルス

全ての学校の休校に始まり、レストラン、バール、衣料品店などの店舗の休業、そして、屋外での一人で行うジョギングなどのスポーツまでも禁止となっている。
食料品店やスーパーマーケット、薬局なども、店舗面積に応じて入店可能な人数が決められ、人と人は1メートルの距離をあけなければならない。
教会での日曜日のミサも中止され、結婚式はおろかお葬式も禁止となった。
とにかく、人と人が集まることは全て避けるように、禁止措置がなされている。
人と人が1メートル以上離れるように、との通達は食料品店などの閉じられた空間だけではない。
テレビのインタビューなどでも、インタビューをする人は、マイクを長い棒の先に括り付け、インタビューを受ける人との距離を離している。
現在は、コムーネ(イタリアの自治体の単位、ミラノやローマも一コムーネであるし、人口500人の小さな村もコムーネ)間の移動も基本的にできないこととなっている。
家から出るためには、自己宣誓フォーマットを携帯する必要があり、仕事、健康上の理由、緊急を要するもの以外の外出は認められていない。

こんな厳しい制約が国としてできるということに驚くとともに、しかし、未知の新型コロナウイルスに、感染しないため、拡散させないための唯一の方法は、人との接触を断つことのため、イタリア中の人々が #IORESTOACASA #わたしは家に留まります のスローガンのもと、家に留まっている。
昨日からオルビアのMater病院では、世界的に著名な感染症の権威 Stefano Vella 医師の指揮のもと、新たに、重症者受け入れ病床を4床を含む20床のコロナウイルス部門を設置した。
そのStefano Vella 医師は、、サルデーニャのコロナウイルスの状況について、新聞のインタビューに以下のように語った。
サルデーニャはイタリアの他の州と比べて、被害状況が少ないが、油断はしてはいけない。注意を怠るとすぐにウイルスは再始動してしまうから。森林火災のように、被害場所を見つけたら、広まる前にすぐに中心源を消滅させなければならない。

サルデーニャ島は、島であることを生かして、飛行機及び船での人の移動も基本的には、できなくなっている。それは、サルデーニャに別荘を持っている北イタリアの人々が大挙して避難してきたことにもよる。3月のシーズンオフの海沿いの別荘地へイタリア本土から移動して来た人の人数は、2万人ともいわれている。
また、現在はサルデーニャに3つある空港の内、オルビア空港とアルゲーロ空港は、閉鎖されている。

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