サルデーニャ島再びロックダウンとなるのか

サルデーニャ産ポルチーニ イタリア・サルデーニャ島

もう、春のようなロックダウンはしないとイタリアのコンテ首相は言っていたが、ミラノやローマでの夜間外出禁止措置などを受けて、数日前から、サルデーニャ州で15日間のロックダウンをするかも、というニュースが流れている。
7月までは、ほぼ、コロナウイルスフリーだったサルデーニャ島であるが、人の移動が自由になり、島であることの特徴も活かせず、ほぼノーチェックで旅行客や観光客を受け入れてしまった結果、8月に一気に感染拡大。
その後、感染者は増え続けていたのだが、学校も開け、感染に歯止めがかからなくなっている。
7月までは、新規感染者ゼロなどが続いていたのが、現在は、 PCR検査数も増えている結果ではあるが、新規感染者数を塗り替え、10月22日は、243人、23日は、349人となった。

9月には、春からのコロナウイルス禍においても、ほぼコロナフリーであった、サルデーニャ島内陸部の小さな村々での感染爆発が続き、毎年秋には、バルバージアの秋というお祭りで賑わう、バルバージア地方の村々、オルーネ、ガヴォイロなどの村も、村ごとのミニロックダウンを行った。
長寿の村々としても知られているサルデーニャ島内陸部の村々は、やはり、親戚、近所の人々などの絆がとても強い。ソーシャルディスタンスの真逆をいく生活をずーっとしてきたのだ。
バールでの男たちの永遠とも続く談笑。頬を触れ合わせてするバッチや腕を肩にかけて抱き合うアブラッチなどの「あいさつ」を欠かすのは、かなり冷たい印象を与えるし、感じが悪いとみなされると想像される。
サルデーニャ島で、「あいさつ」というのは、にっこり笑ってチャオと言うだけではなく、握手をするなり、バッチ、アブラッチをしなけてはならないのだ。
コロナは、目の前にいる友人も、もしかしたら、コロナに罹っているかもしれないと考えて、行動をとらなくてはならないため、イタリア政府としても、握手や体に触れる「あいさつ」はやめましょうと推奨するが、このコロナ禍の中、サルデーニャ島の小さな村々の人々がどのくらいあいさつをしないかは疑問である。

このバッチ、アブラッチは、イタリア人には、普通に湧く感情。ロックダウン、長い夏休みを得て、ほぼ7が月ぶりに学校へ戻る前に、娘は、初めて学校が再開する日、みんなとだっこして飛びつきたいと言っていた。(しかし、その前の夏休み中に、仲良しの友達とは、会ったり海に行ったりしていたのと、学校が「あいさつ」を禁止したため、それをすることはなく、静かにソーシャルディスタンスを保って、学校初日は始まったそうだ。)
また、日本へ行ったイタリア人がとっても驚くことの一つに、海外在住の日本人が、久しぶりに空港まで迎えにきてくれた両親などに、抱きつかないことがあげれれる。かなり久しぶりに会ってもなんだか、昨日も会ったように、普通にしているのがかなりショックなようだ。

今朝のニュースを見る限り、ロックダウンの可能性は低くなりつつある。というのも、明日、明後日と地方自治体の選挙が控えているからだ。サルデーニャ島の空港も港も閉めると言っていたトーンも落ちてきた。やはり、サルデーニャ州だけでは決めにくく、イタリア政府との合意が必要だからだ。
その代わり、来週、26日から2週間、高校はオンライン授業のみとなりそうだ。というのも、高校は大きな町にしかなく、バスで通学する高校生も多いのだが、バスの本数は相変わらず、コロナウイルス前と同じだ。サルデーニャ島のバスは、高校への通学用に時刻表が設定されている場合も多く、通学時間のバスは、高校生で満員となるからだ。

サルデーニャ産ポルチーニ
サルデーニャ産ポルチーニ

先週は雨勝ちの日も多かったため、サルデーニャ島でもポルチーニがたくさん採れます。
親しい仲間内で行ったワイン会の後、ソムリエの友人の車のトランクからは思わぬ嬉しい贈り物。夜帰ってすぐに、湿らせたキッチンペーパーできれいにして、後日のポルチーニのリゾットのためにスライスして冷凍庫へ保存しました。
少人数でサルデーニャの田舎でキノコ狩りをするのは、コロナ禍の中、ぴったりの息抜き。

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