イタリア サルデーニャの復活祭(パスクア)とパスクエッタ

ポルチェッタサルダ イタリア・サルデーニャ島

パスクアはイタリア人にとって、クリスマスと同じ、もしくはクリスマス以上に重要な祝日。そして、パスクア翌日のパスクエッタ(イースターマンデー)と呼ばれる祝日もまた、何をするか前もって計画をたてます。学校も、パスクワをはさんで、1週間程度、お休みとなります。

多くのイタリア人が、どのように復活祭を祝うかというと、復活祭当日のパスクアは、クリスマスのように家族と一緒に過ごします。日本のお正月が、クリスマスと復活祭の2回あるかんじでしょうか。そして、パスクエッタは友人たちと田舎で過ごします。
私も復活祭は家族と、そして、パスクエッタは友人の田舎の家で過ごしました。

友人の田舎の家。すごいところだよ。と前もって言われていたのだけれども、予想をはるかに超えた場所でした。舗装されていない田舎道を進むこと、数キロ。(サルデーニャでは舗装されていない道路を走ることはたくさんある。)門をくぐるり、大きな池を通ると、荒々しい花崗岩の岩山が見え、飼っている豚が10頭くらい見えたあと、友人の田舎の家へ到着。

サルデーニャの田舎

すでに、大きな暖炉には火がたかれ、子豚(ポルチェットとかマイアリーノ、ポルチェッドゥなどと呼ばれる)と羊、riveaと呼ばれる羊の内臓などをぐるぐる巻いたものが準備されていました。羊肉は好んで食べるお肉ではなかったけれども、この羊は今まで食べていた羊肉は何だったのだろうと思ってしまうほど、おいしかった。羊飼いから直接仕入れた羊肉を炭火で焼くのは、お肉の最もおいしい食べ方であると思う。友人同士でパスクエッタを祝う場合は、大抵が持ち寄り形式。ワインを作っている人(結構たくさんいる)は、自分のワインを持ってきて、サラミを作る人(結構たくさんいる)は、自家製サラミをもってきて、チーズを作る人はチーズを持ってきて、お菓子を作れるひとはドルチェを持ってきて。という具合です。

パスクエッタ
海の近くに住んでいる人がイカを持ってきたので、イカの炭火焼き

招待してくれたマルコは、多才な人で、森林局の本職のほか、養蜂家でもあり、はちみつを作ったり、ジネプロという独特の香りのある木で家具まで作ってしまう。家を案内してくれると、花崗岩の岩を内部に組み込んだ、塵一つない家には、ジネプロの香りが漂い、お手製の家具が配置されている。ジネプロは、防虫作用があり、サルデーニャでは家の梁などにも使われていた。

ジネプロ
ジネプロの木で作った椅子
サルデーニャの花崗岩が組み込まれた部屋
サルデーニャの花崗岩の岩が家の中に組み込まれている

マルコは色々な種類のはちみつをつくる。今の季節は、ちょっと田舎を歩けば、ラベンダーがたくさん咲いているため、ラベンダーのはちみつや、少し前は、アスフォデッロの花が満開だったため、アスフォデッロのはちみつ。頂いたのは、作るのが難しいため、収穫量の少ないコルベッツォロのはちみつ。風邪をひいたときには、コルベッツォロのはちみつが一番効くとサルデーニャの人々は言う。

コルベッツォロの苦いはちみつ
コルベッツォロの苦いはちみつ。


その後、風が強く曇った日だったけれども、何ヘクタールもある敷地内を散歩。洞窟や昔の人が使っていた窯まであってびっくり。

10人くらい集まれば、このようなサルデーニャの田舎の昼食会を開きます。
もし、ご興味がおありの方がいらっしゃいましたら、お問い合わせはこちらへ。


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