サルデーニャのビーチの楽しみ方

エメラルド海岸 サルデーニャのビーチ、海

やはり夏なので番外編として、サルデーニャの海のことについても書きたいと思います。

イタリア本土はもちろん、ヨーロッパ中からきれいな海を求めて、旅行者が訪れるサルデーニャ。イタリア人は、お気に入りのビーチを見つけたら、毎回、同じビーチへ行く人が多いように思います。また、海の別荘を持っている人も、毎夏、同じビーチへ行き、夏の浜辺の友達と再会し、一緒に過ごします。

そして、多くのイタリア人は、海で泳ぐことよりも、浜辺で太陽を浴びること、リラックスすることに重きをおいています。イタリア人にとっては、海へ行くこと = リラックスすること。そのため、あんまり大きな声で騒いだりすると、にらまれます。

イタリア人にとってのビーチは、日本人にとっての温泉のような感覚。おじいさん、おばあさんから、新生児、お腹の大きなお母さんまで、みんなくつろぐために、リラックスするためにビーチへやってきます。

海の別荘を持っている人、海の近くに家を借りている人、海の近くに住んでいる地元の人は、午前中にビーチへ行き、お昼ごはんは家で食べ、午後4時ころ、またビーチへ戻ってきます。そのため、8月の混雑する時期のビーチは、朝早く海へ着くことができなければ、昼食時にビーチへ行くと車を停める場所が見つけやすいです。

もちろん、ビーチでお昼ごはんを食べる人もたくさんいます。バール兼レストランがあるビーチもありますが、多くの人が、自宅からパニーニやパスタ、お米のサラダなどをもってきます。また、スーパーマーケットで、パンとプロシュートやサラミなどを買ってきて、ビーチでパニーニを作って食べている人もたくさんいます。私はビーチへ行くときは、果物をクーラーバックにたくさん入れて持っていきます。夏は、桃、プラム、アプリコットなどの季節。これらの果物をビーチで丸かじりして食べると、家で食べるよりもなぜかおいしく感じます。

また、海で泳ぐことに重きを置いていないイタリア人が多いとはいっても、もちろん、海で泳ぐ人もたくさんいます。ビーチにもよると思いますが、午前中の方が、海の水が澄んでいてきれいなので、私は午前中に泳ぐのが好きです。また、お昼の時間は、多くのイタリア人は、昼食後3時間以内は泳いではいけないと考えているため、水の中へ入る人が少ないので、エメラルドグリーンの海を独り占めできます。

サルデーニャの海

多くの有名なビーチでは、ビーチパラソル(オンブレローネ)とデッキチェア(レッティーノ)を貸しています。最近は、タオルまで貸してくれる、高級な場所もありますが、通常はタオルは持参します。値段は海に近い1列目が高い場合が多いです。レンタカーを借りて、何日間かサルデーニャ島に滞在するのであれば、ビーチパラソルをスーパーマーケットなどで買って、自分でビーチへ持って行くのも良いかと思います。昨年は、ポルトチェルボの有名なビーチで、外国人旅行者が帰ると思われる日に、自分たちが数日間使った、ビーチパラソルやデッキチェアをビーチの周りの人に売っていたのを見かけてちょっと驚いたのですが、そういうこともアリかなとも思いました。買ってしまっても飛行機で持って帰ることはできないですし、ほぼ新品なのに、捨ててしまったらゴミになるだけなので、売らなくても、ビーチの周りの人へ譲っても喜ばれるかとも思います。

また、サルデーニャの海岸の周囲には、マッキア・メディテラーネア macchia mediterraneaと呼ばれる地中海独特の低木や草花が自然のままに生えているビーチが多いです。夏に黄色い小さな花をつける、エリクリーゾ elicriso は、乾燥した砂地にも生え、とても良い香り。エリクリーゾの匂いを嗅ぐとサルデーニャの海にいる喜びを感じます。特にサルデーニャ独特のマエストラーレという北西風が吹く日には、より強く香ります。

サルデーニャの海で泳げる時期は、年によっても違いますが、だいたい6月から9月末まで。7月中旬以降から8月は、ハイシーズンです。特に、8月15日のフェッラゴスト ferragosto の祝日前が、最も込み合います。

とろりと体を優しく包むサルデーニャの海。明るい太陽の下で、プールのような色のサルデーニャの海の水の中で泳ぐとき、体と心の底から自由な気持ちになります。そして、この瞬間にサルデーニャの海と太陽を享受できることに喜びと感謝の気持ちでいっぱいになります。日差しの強いサルデーニャ。日焼け止めクリームをお忘れなくサルデーニャの海を楽しんでください!

タイトルとURLをコピーしました