ポルトチェルボワインフェスティバルの数日前に、カンティーナ・トンディーニを訪れました。
1362メートルの銀色に光るリンバーラ山を望む、なだらかな丘陵地帯に広がるブドウ畑、サルデーニャの魅力は海だけではなくこんな自然の風景のなかにもあると思います。
ガッルーラ地方の特有の花崗岩質の土地、昼夜の激しい温度差は25°にも及ぶ。そして、「このブドウ畑はいつも、朝から夕方まで風が吹いているんだよね。」と販売担当のジュゼッペが説明してくれた。
そういわれてみると、ここ数日、春特有のぼんやりした空気におおわれていたのだが、このブドウ畑にはさわやかな風が吹いている。
そのような環境が、フルーティでありながら、きりっとしたミネラルたっぷりのワインを生み出す。
トンディーニは、赤ワインも生産しているが、主要品種は白ワインのヴェルメンティーノ。
2種類のヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGスーペリオーレ。
カラニャーニ Karagnanj は、トンディーニのあるカランジャーヌスを意味するガッルーラ地方の方言。まさにトンディーニの土地を表現するワインです。溢れ出るような熟したフルーツの香りとミネラルのバランスがすばらしい。
カターラ Katala は、果皮とともに5日間スキンコンタクト。そのため複雑な味わいとなり、肉料理やチーズとの相性も良い。
そして、今週の月曜日から販売を開始した、トンディーニの新たな冒険、ヴェルメンティーノから作られるスプマンテ Karaganj Brut。24カ月の瓶内二次発酵を行うメソッドクラシック製法で造られる。
トンディーニは家族経営のワイナリー。26ヘクタールの畑を3人で栽培管理しているそうだ。
すごい仕事量と思いきや、この日は、畑に椅子をもってきて、のんびりと接ぎ木の作業をしていたのが印象的であった。