車を買いにサルデーニャ島からイタリア本土へ

フィアット500L イタリア・サルデーニャ島

9月に入った途端に、夏の間中、何か月も雨が降っていなかったサルデーニャ島にも雨が降り、猛暑の2021年の暑さもひと段落しています。
8月下旬に車を買いにサルデーニャ島からイタリア本土へ行ってきたときのことを書こうと思います。

私が住んでいるところはイタリア、サルデーニャ島の小さな村。そのため、日常生活を送るためには車は必須。

そろそろ車を買い替えなければと思いはじめ、探し始めたのがコロナ禍の2020年から2021年。乗っていた車はイタリアのフィアット社の小型車パンダで、小さくて小回りが利いて、駐車しやすく、とても乗りやすい車なのだけれども、トランクが小さいのが難点。そして走行距離はもう少しで19万キロ、13年も乗っていたので、あちらこちらにガタがきていました。
次に買う車は、トランクが大きめなこと、そして、舗装されていない道などを走ることも多々あるので、パンダのように車高が高めの車にしようと決めていました。
すっかり小さい車に慣れてしまったのと、イタリアのスーパーマーケットなどの駐車場は1台分の幅が狭いので、あんまり大きな車だと駐車するのに困るし、乗りこなせなさそうなので、もちろん予算もありますし、ほどほどの大きさの車をインターネットで検索したり、ロックダウンの合間にディーラーに見に行ったりで、最終的に決めた車種は、またまたフィアットの500L Cross。フィアット社の500Lはどうやら日本では未販売の車のようですが、イタリアでは最近あちらこちらでよく見かける車です。

ところが、2021年の今年は500Lはオートマ車を製造していないことが判明。イタリアでは、販売されているほぼ全ての車がマニュアル車。特にサルデーニャ島のような信号などがほとんどない場所では、オートマ車の需要もないようで、私の知り合いでオートマ車に乗っている人は皆無。また、オートマ車は一部のモデルでしか製造されていないことも多く、一番高いハイクラスモデルだけのことも。。。ディーラーの人の話によると、一度オートマ車を購入したイタリア人は次の車もオートマ車を求めるそうですが、日本のオートマ車市場がイタリアのマニュアル車市場と考えて頂いてほぼ間違いないと思われます。

私の免許は、マニュアル車も運転できる免許なのですが、マニュアル車は教習所で運転したのみ。友人の車で試しにマニュアル車を運転してみようと試みたけれども、やっぱり全然運転できそうもなくて、今更マニュアル車を運転する勇気はありません。。。

新車が売っていないので、なるべく新しい車、できればkm0で、オートマで探すと、サルデーニャ島内では見つからず。。。新車のクリオを買った友人が、サルデーニャ島内で買うよりも、イタリア本土で買ったほうが4000ユーロも安く買えて、旅行代金を差し引いてもイタリア本土で買った方がいいと以前に聞いていたこともあり、イタリア本土で買うことも前から視野には入れていました。

しかし、コロナでロックダウンやセミロックダウンが繰り返され、州を超える移動が難しい時期が続きました。ディーラーの話によると、車の購入は州を超える移動の必要理由とみなされ、自己証明書を持てば移動はできると言いますが、ここはイタリア。いろんな人が違うことをいうので、自己責任で自分の判断が必要。それに、ロックダウン中に旅行しても、レストランも開いていないし、観光もできないし、何よりも、コロナの感染が怖く、イタリア本土まで移動しようという気にはなりませんでした。そうこうしているうちに、コロナのワクチン接種が始まり、当初想像していたよりも奇跡的に順調に接種が進み、これだったら家族全員が2回目のコロナワクチン接種をしてから、ちょっと安心して旅行も兼ねて車を買いにイタリア本土へ行こうと考えました。下の娘が2回目の接種をしたのが8月3日。ワクチン接種後もしかして具合が悪くなるかもしれないのと抗体ができるのに日数がかかるので、8月9日の週か8月16日の週に出発したいとも考えましたが、しかし、イタリアは8月15日の聖母被昇天の祝日の前後が夏休み休暇のピーク。全く車を購入するのに適した時期ではありませんが、我々家族の都合としては、8月中ならばイタリア本土まで行くことができるけど、9月になってしまうと、娘の大学の試験やら下の娘の学校も始まってしまうので、9月以降の小旅行は難しいので8月中に買いたいと思っていました。

イタリアにもいくつか車販売サイトがあり、そこで見つけて最初にコンタクトをとったトスカーナのディーラーは、7月に担当者が怪我をしたり、夏休みに入ったりで全く話が進まず、我々家族の予定としては、、ほぼ、そちらで購入するつもりでいたのですが、契約書にサインをする直前で、8月中は整備工場などがほぼ夏休みなので車の受け取りは無理ということがわかり、ヴェネチア近くのディーラーあたってみると、トントンと話しが進み、イタリアにしては珍しく、夏休みも8月15日の1日のみとのことで、ディーラーとコンタクトをとってから1週間もたたないうちに、受渡日も決まりました。やはり北イタリアは違うのかしら?!すっかりトスカーナへ短い旅行も兼ねて行こうと思っていたのが、ヴェネチアの近くのメストレまで行かなくてはならなくなったから、そこから急遽、どこへ行こうかとグーグルマップを見ながら考えました。

サルデーニャ島からイタリア本土へ車とともに行く場合は、フェリーを使います。サルデーニャ島のオルビア、カリアリ、ポルトトーレスなどの港から、イタリア本土のジェノヴァ、リヴォルノ、チヴィタヴェッキアなどへ毎日、船が往復しています。
1年中運行しているのは、サルデーニャ島とジェノヴァやチヴィタヴェッキアを結ぶもので、夜出港して、早朝に着くというもの。
夏には、日中の便もあり、窓のないキャビンで一晩寝るのは、コロナ禍の中避けたいと思い、日中の便を使いました。船に乗っている時間が最も短いのは、サルデーニャ島北東部のオルビアとトスカーナと州のピオンビーノを結ぶ便で、5時間半で着きます。
夏のみの運航ですが、行きは、オルビアを8時15分に出て、帰りは、14時45分にピオンビーノを出ます。

オルビアを出発したのは、8月23日。サルデーニャ島でのバカンスを終えてイタリア本土へ戻る人で、大混雑。料金も高めです。出港時間も3時間ほど遅れました。3時間も遅れたため、犬を連れてきている人は船を待つ間、犬の散歩を港でしていました。

サルデーニャ島からフェリーでイタリア本土へ
写真右のクリーム色の船がDilbar

毎年、コスタズメラルダ(エメラルド海岸)の風物詩ともいえるメガヨットのディルバー Dilbar が、なんとフェリーの出港場所であるオルビアの港に停泊していました。このDilbarは、総トン数において世界で3番目に大きい個人所有のメガヨット。夏の間はいつもポルトチェルヴォ沖に停泊しているため、間近で見ることができることはあまりないので、皆、写真を撮っていました。(私もその一人です)

ディルバー
ディルバー。フェリーと並んでも同じくらいの長さ。

ディルバー
ヘリポートもついているヨット。フェリー乗船後にパチリ

それでも、船の出発を待つ間、コロナ禍で旅行ができずにいたので、久しぶりの旅のためワクワクして気持ちが高揚します。やっぱり時々旅行することって人生には必要だとしみじみと感じました。特に、コロナ禍で、長い間、家に閉じこもることを余儀なくされた後では。

車での旅行となると、なるべく大きな町へは行きたくありません。イタリアの大きな町の旧市街は、ZTL(Zone a Traffico Limitato)という車両通行制限領域があり、とタクシーやハイヤー、パトカー、救急車、そして旧市街に住んでいる居住者の登録されている自家用車以外は通行禁止となっていることが多く、監視カメラがあり、通行してしまうと罰金を取られます。知らない町をグーグルマップのナビで運転すると、間違えて車両通行制限領域(ZTL)内に入ってしまうことがあります。このZTLの入り口が分かりやすく表示してある場合とわかりにくい場合があり、また、ZTLの領域は年々拡大しています。オルビアでZTLの範囲が増えた時、表示がわかりにくく、その時のオルビア市長まで間違えて通ってしまい罰金を払うことになったり、道を良く知っている市民までが車両通行制限領域の監視カメラ前を何回も通って多額の罰金を払うことになったりと、なかなかやっかいなのです。私も知らない町をグーグルのナビで行って間違えてZTLに入ってしまい罰金を取られたことがあるので、それ以降はなるべく車両通行制限領域となっている場合の多い旧市街から遠くに車を停める場所をあらかじめ探しておくことにしています。

トスカーナ州のピオンビーノからヴェネト州のメストレは、およそ400km。車で5時間ほどかかります。一気に運転するのは私には辛い距離なので、どこか途中で1泊しようと考え、道沿いなのでボローニャで1泊することに。
予定としては、18時頃ボローニャに着いて、ちょっとボローニャの中心を観光して夕食と思ったのですが、船が遅れたため、観光はできず、予約していたレストランはキャンセルし、宿泊先のB&Bで聞いたトラットリアで21時過ぎに夕食。
宿泊したB&Bは、ボローニャの旧市街から離れた静かな住宅街にあり、車も前の道に停めることができ、教えてもらったトラットリアも地元の人向けというかんじで、とても良かったです。
トラットリアの料金も旧市街やサルデーニャのレストランの3分の2くらいの値段。
ボローニャ風ミックスフライ Fritto misto alla Bolognese というのがあり、何なのかを聞いてみると、フルーツや野菜、クリームの揚げ物だという。全く知らなかったのですがボローニャ名物なのだとか。ボローニャ風ミックスフライ肉つき Fritto misto alla Bolognese con carne というのを選ぶと、羊肉のフライもついてきます。衣がサクサクでとても美味でした。レシピをインターネットで検索してみると、衣には卵黄を混ぜた小麦粉にビールと泡立てた卵白が入っているとか。

ボローニャ料理
ボローニャ風ミックスフライ


ミラノ風カツレツ(コトレッタアッラミラネーゼ)は有名ですが、ボローニャ風カツレツ(コトレッタアッラボロネーゼ) Cotoletta alla Bolognese というものの存在を知らなかったので注文してみることに。カツレツの上に生ハムと溶けたチーズがのっています。チーズがかかっていてもカリカリ感は失われていなく美味。

ボローニャ風カツレツ(コトレッタアッラボロネーゼ)
ボローニャ風カツレツ

クレームカラメル Crème caramel というとサルデーニャでは偽プリンのようなものが出てくるので食べないのですが(サルデーニャでは日本のプリンのようなものはフランと呼ばれています)、ボローニャのクレームカラメルは日本のプリン状のものでおいしい!

ボローニャおすすめレストラン

トラットリア
Trattoria il Pellegrino
Via Augusto Murri, 8 Bologna

家族で旅行する場合、おいしいものには目がない私たちは、宿泊先よりもまず、レストランを先に決めます。そしてその食事をする所に行きやすい場所に宿泊先を取ります。
コロナ禍の旅行で注意したのが、宿泊先をよさそうであれば、ホテルよりもB&Bを選んだこと。人の出入りが少ないと考えたためです。
ホテルに宿泊の場合は、朝食がバイキングではないこと。昨年は、ホテルでのバイキングは禁止だったはずなのですが、今年は各宿泊施設に任されているようで、バイキング形式の朝食などをするホテルとしないホテルがあります。

2日目は、午前中パドヴァの旧市街を観光してから、イタリアの有名な温泉地、アバーノテルメへ。ギリギリの3日前に探したため、どこも満室で、アバーノテルメ市のホテル予約サイトでは、我々の日程ではこのホテル1軒のみしか残っていなかったのですが、私の条件はクリアしていたので、初めてのアバーノテルメでの温泉体験。
三ツ星ホテルだったのですが、清潔で、朝食もバイキングではなく、なんといっても、温泉のお湯がとてもよかった!びっくりするくらいに肌がツルツルになりました。
客室が少なく、客層も静かで落ち着いていたのも気に入りました。食事は、給食よりやや上のようなもので、とってもおいしいというわけではありませんでしたが、許容範囲内でした。
温泉といっても、イタリアの温泉はプールのようになっていて、水着着用。アバーノテルメの源泉は87度もあるそうなのですが、温泉プールの温度は38度くらい。そのため、何時間入っていてものぼせません。

アバーノテルメ
プールのように見えますが温泉です


実際に私は午後3時から7時くらいまで入っていました。他のイタリア人もずーっと何時間も入っていました。
ジャグジー状のものや打たせ湯があったり、夕方にはアクアジムなどもあり楽しめました。

翌日は車を受け取りに行く日。もう、愛車のパンダとお別れかと思うさみしい気持ちと新しい車への期待で、落ち着きませんでした。
約束時間よりちょっと前にディーラーに着くと、お客は我々のみ。こんな時期にはやはり誰も車を買いにはきませんね。。。
保険会社の人と、電話で古い車から新しい車に保険を変えるのを行い、古い車から新しい車に荷物を移動して、ちょっと説明を受けて、あっという間に受け取り手続き完了。小一時間くらいでしょうか。

前の車より大きめなので、ドキドキしながら、初日に観光できなかったボローニャを目指すことにしました。
食いしん坊の私たちのボローニャでの目的は、トルテリー二・イン・ブロードを食すること。

イタリアではかなり珍しい、行列のできるパスタ屋さん。

ボローニャおすすめレストラン
イタリアでは珍しい行列のできるパスタ屋さん


30分くらい並んで、店の中へ入ることができました。並んでいた場所が日陰だったのでよかったです。

トルテリー二インブロード
行列のできるパスタ屋さんのトルテリー二・イン・ブロード


量り売りのパスタを買いに来る地元の人もいました。お土産として買った、シンプルなケーキもとってもおいしかった。

スフォリアリーナ ボローニャ
パスタも量り売りしている

行列のできるパスタ屋さん
スフォリア・リーナ
Sfoglia Rina
Via Castiglione, 5/b Bologna

夜ごはんは、またも、トルテリー二・イン・ブロード Tortellini in brodo di cappone 。ここのブロード(雄鶏りのスープ)はあっさりした醤油ラーメンのスープのようで、おいしかったです。
トルテリー二自体は、ボローニャの並んで食べたところのほうがパスタが滑らかでおいしかったけれども、ブロードはこちらが個人的には好みでした。

トルテリー二 ボローニャおすすめレストラン


グラミーニャというショートパスタも隠れたボローニャ名物。サルシッチャのラグーで食されることが多い。

グラミーニャ
サルシッチャのラグーのグラミーニャ
クレシェンティーネ
クレシェンティーネ

エミリアロマーニャ州で食べられるクレシェンティーネという揚げパンも熱々の揚げたてが出てきました。サルデーニャにはないものなので、このようなものを食べるのも旅の楽しみのひとつ。

ボローニャおすすめレストラン
トラットリア・サンドーニ

トラットリア・サンドーニは、ボローニャ市内から車で15分くらいの田舎にあります。トリップアドバイザーの評価が低かったのでちょっと心配だったのですが、ここが、雰囲気も含めて今回の旅で一番よかったレストランでした。

トラットリア・サンドーニ
Trattoria Sandoni
Via Fonda, 20 San Lazzaro di Savena


旅行の前に色々な情報を集めますが、行って実際に見たり味わったりするのと、ネットの情報から想像していたものとは、かなり違いました。

4日目。トスカーナを目指します。
1日しかないトスカーナでの目的は、天然温泉とキアニーナ牛を食すること。

お昼ごはんの場所から決めたのですが、ピエンツァという小さな村に立ち寄りました。
駐車場はどこも満ぱんで、やっと見つけた停めたところから旧市街を目指して歩いていくと、女子修道院の表示が。たどっていくと、シスター達が、修道院で作ったものと思われる様々なものを文化祭のように販売していました。

ピエンツァ修道院


ピエンツァはペコリーノチーズで有名な場所。ピエンツァではチーズをお土産に買おうと思っていたところちょうどペコリーノチーズも売っていました。冷蔵庫で保存しないとだめなんですよね?と聞くと、真空パックにしてくれるとのことで一つ購入。「シスター、ルチア~。真空パックひとつお願いね~」などと若いシスターたちは楽しそうで、まるで日本の学園祭のようでした。私は、中高とカトリックの学校に通い、先生もシスターが多かったので、ちょっと懐かしくなりました。

ピエンツァ女子修道院
ピエンツァの眺めの良い場所にある女子修道院

その後、ピエンツァの町というか村の中心に行ってみると、観光客で溢れていたけれども、トスカーナの小さな村というイメージぴったりで、どこをとっても絵になるかわいらしい村でした。ピエンツァの旧市街は世界遺産に指定されています。

ピエンツァ
旧市街からの眺めも美しい

それから、キアンチャーノテルメのホテルにチェックイン後、すぐに、バーニ・サン・フィリッポという天然温泉を目指しました。キャンチャーノテルメもテルメと名がつく通り、温泉地で、町のはずれには温泉プール施設があるのですが、そこは前にも行ったことがありとても良かったので、もう一度行きたいと思いましたが、時間がなく割愛。
バーニ・サン・フィリッポは何年も前に来た時に、情報不足で水着を持っていなかったためお湯に入ることができなかったため、再度のリベンジ。キャンチャーノテルメから、トスカーナの美しい田舎道を車で30分ほど走った場所にあります。

バーニサンフィリッポ
バーニ・サン・フィリッポ


頭から打たせ湯をして温泉のお湯をかぶったら、その後、髪の毛にファンゴがくっついて、ゴワゴワに。その後シャンプーをして取るのが大変でしたので、行かれる方は、髪の毛は濡らさないようにするのがおすすめ。

バーニサンフィリッポ


場所によってお湯の温度が違うのですが、この浴槽状の場所は、おそらく40度くらいで日本人にはちょうど良い湯加減だと思うけれども、イタリア人は熱い熱いと、入ろうとする人にここはとっても熱いからゆっくり入って、でも入っちゃったら大丈夫だよ、などとワイワイ言いながら温泉を楽しんでいました。

キャンチャーノテルメにきた目的はキアニーナ牛のフィオレンティーナ(Tボーンステーキ)を食べること。

キアニーナ牛
キアニーナ牛。焼く前にはかりにのせて見せてくれる。


最も薄い量で1,4kg。焼き加減はレアでないとキアニーナ牛のよさを引き出せないと言われたのでおまかせしましたが、私はミディアムくらいの方が好みでした。これだとサルデーニャ牛のフィオレンティーナの方がおいしいかも?!と思ってしまいました。前菜のトスカーナのクロスティーニは、今まで食べた中で最もおいしいクロスティーニだったけれども、パスタなどはまあまあでした。しかしミシュラン掲載店ながら、かなり良心的な料金。

帰りは、8月27日でしたので、ガラガラ。行きの4分の1くらいの人数でしょうか。料金も行きの3分の1以下でした。旅行者はドイツ人など外国人が多めでした。14時45分出港のため、車つきで乗船する場合は、出港時刻の1時間半前に港にいなくてはならないのですが、8月の13時過ぎはとても暑く、日陰もなく、ビーチパラソルを開けて日陰を作っている車もありました。

サルディニア島へフェリーで
行きの便はこちらの椅子はパンパンでしたが、帰りはガラガラ。

昼間のフェリーの便の良いところは、気分転換に外へ出て海風にあたれること。

イタリア本土からサルデーニャ島へフェリーで
日光浴をする人も多い

船が少し遅れたのでオルビアに戻った時間は、夕食時間の20時半すぎ。オルビアの中心街は、大晦日のようなすごい人出で、海沿いのレストランはどこも満席。今年の春のロックダウンやセミロックダウンを繰り返していたオルビアの風景を思い出すと、全く違う場所のようです。
オルビアの港もイタリア本土へ帰る車でぎっしり。データによると、今年は夏のバカンスのために海外ではなく、サルデーニャ島を選んだイタリア人が多かったため、コロナ前の2019年の夏よりもサルデーニャ島を訪れた旅行客が多かったそうです。

旅に行く前のワクワク感。見てみたい、体験してみたい、味わってみたいという期待と、そして、旅行をしてそれらを実際に行ってみること。コロナ禍で旅行はおろか自由な移動すらできず、2回のワクチン接種を待ってから、それでも大丈夫なのかと慎重に色々準備して行った今回のイタリア半島横断の小旅行。
小旅行に行くことをイタリア人は、空気(環境)をちょっと変えてみる、とよく表現します。空気を変えるのは必要だよねと。日常生活の繰り返しを行う中、旅をすることの楽しさとともに、環境の違うところに身を置き、リフレッシュすることの大切さを痛感しました。

ところで、愛車という言葉がありますが、13年間お世話になった車とのお別れはさみしく、道で同じ車に出会うと目頭が熱くなります。古い車を廃車にして新車を買うと助成金が出るので、昨年買っておけばよかったーと思ったのですが、やはり、車にも出会いがあるとも考えました。これからの私の冒険の良き相棒となってくれると思います。

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