ここ数日、サルデーニャは、だいぶ春めいてきました。
パスクア Pasqua(復活祭)は、カトリックの重要な祝日ですが、ここ数年のイタリアでは、パスクアや復活祭翌日の月曜日の祝日のパスクエッタPasquetta をアグリトゥリズモ agriturismo で過ごすというのが、人気の過ごし方となっています。
理由は様々だと思いますが、通常アグリトゥリズモは田舎にあるので、長い冬から解放されて、春の太陽を存分に浴びたいとか、ワイン、食後酒も含めて一律料金であるとか、いわゆるKmゼロで生産されたものを食したいとか、子供からお年寄りまでみんなでのんびりリラックスしながら、おいしいものを食べることができるなどがアグリトゥリズモの魅力だと思います。
復活祭の日は毎年変わるので、年によっては、すごく寒い日もありますが、今年のサルデーニャはお天気にも恵まれ、わたしも復活祭のランチをサルデーニャ島北部、アルツァケーナ近くのアグリトゥリズモ、ル・ブラーヌ lu branu で頂きました。
ル・ブラーヌ lu branu は、23年前からある老舗のアグリトゥリズモで、食事の他、宿泊施設もあり、ファットリア・ディダティカ fattoria didattica と呼ばれる自然や伝統について学んだり、料理体験をしたりパスタを作ったりということもできる認可を受けています。
でも、何といっても、ル・ブラーヌの最大の魅力は、120ヘクタールに及ぶ、広大な敷地内でできるトレッキング! 案内して下さるのは、経営者のお兄さんのアゴスティーノ。農学部卒のアゴスティーノは、草花から動植物、自然環境などに詳しく、色々な話を聞きながら、サルデーニャの自然を堪能することができます。今回は3つあるコースのうちの中級レベルを案内して下さいました。
ガッルーラ地方の特徴的な岩々。
高さは約8~10メートル、幅は15メートルの一枚岩に「マルティーヌ叔父さん zio Maltinu 」の顔が刻み込まれている岩。
昔々、この岩の下の部分で、羊飼いのマルティーヌ叔父さんが亡くなっているのが発見されたという言い伝えがあるそうです。本当に顔に見えますね。
遠くにコルシカ島まで見えます。長い年月の自然環境によって様々な形になった大きな岩。
すごい量のランチの後の腹ごなしのためには、ちょうど良いコースでした。
アグリトゥリズモ ル・ブラーヌ http://www.lubranu.it/