サルデーニャ島ガッルーラ地方の魅力

マイアレット ポルチェット サルデーニャでトレッキング

オルビアからコスタズメラルダ(エメラルド海岸)に向かう途中に、クニャーナという場所を通る。クニャーナ、日本語の響きがなんだかおかしく可愛らしいのですが、そこに、プンタ・クニャーナ(660m)という山がある。
可愛らしい名前と裏腹に、花崗岩の岩々が荒々しく、トレッキングのレベルも、EE と上級者向け。

サルデーニャトレッキング

イタリアハイキング

イタリアハイキング

よく通る道ながら、中に足を踏み入れたことがない場所ってたくさんあります。普段は固く閉ざされている柵の奥に車を停め、野生のラベンダーの香りを楽しみながらトレッキング開始。様々な形のタフォーニがあり、途中には、エメラルド海岸を見渡せる場所があったり、いきなり、うっそうとした林になったりと、変化に富んいますが、でも、途中からはほぼ岩登り。岩と岩の間には深い溝があり、片側は断崖。両手、両足を使い、よじ登ったり、這うように進んだり。すごい景色なのに写真を撮る余裕もない所がたくさんありました。ちょっと怖いと思ってしまうと前に進めなくなります。私の横を狩猟家の人たちは、跳ねるように軽々と歩いていきます。自分を信じて、と親切な猟師の方々に励まされ、なんとか頂上にたどり着くことができました。

モンテクニャーナ

プンタクニャーナ

サルデーニャトレッキング

サルデーニャハイキング

イタリアトレッキング

サルデーニャ山歩き

もうちょっと天気が良ければ、コスタズメラルダのエメラルド色に輝く海の色がくっきりとしてすごい風景だったと思う。

ガッルーラハイキング

下りるのも大変。気を抜けません。足がとどかないような、岩を下りたり、大きな岩と岩の間をくぐり抜けたり、またまた、狩猟家の人たちに助けてもらって、岩下りを終えました。

ジネプロ
樹齢500年と言われているジネプロの木

林の中には、樹齢500年と言われるジネプロの木があったり、長い年月をかけて形作られた奇妙な形状の岩々(タフォーニ)があり、最後は、野生のラベンダーやアスフォデロ、春の草花の草原地帯のような場所を通り、ヴィットリアとアントネッロのリフージョに着くと思いがけない驚きが待っていました!

メッセージには、暖炉に火をつけて、ワインを用意して待っています、と書かれていましたが。確かに暖炉には大きな丸太がごうごうと燃え、ワインもありましたが、サラミやプロシュート、チーズ、カルチョーフィ、野生のアスパラガスのフリッタータ(卵焼き)などの他に、サルデーニャ島の名物、マイアレット(子豚の丸焼。マイアリーノ、ポルチェット、ポルチェッドゥなどとも呼ばれる)まで。

マイアレット マイアリーノ ポルチェット ポルチェッドゥ
サルデーニャ島名物の子豚の丸焼きは、マイアレット、マイアリーノ、ポルチェット、ポルチェッドゥなどと呼ばれる

パナーダス パナディーナ
パナーダ

さらには、狩猟家のリフージョらしく、イノシシ肉の煮込みも。パスクア(復活祭)の前なので、コロンバからアチュレッドゥなどなどのドルチェも。料理を仕事にしているわけではないのだけれども、大勢の人を自宅に招くのに慣れているとのこと。

イノシシ肉の煮込み チンギアーレ
イノシシ肉の煮込み

サルデーニャのお菓子
アチュレッドゥ

驚くことに、このリフージョはもともとあった、岩を残しながら、近くにあった石を組み合わせて兄弟で建てたのだとか。パナディーナがのっている木のお皿もアントネッロの手作り。野生のラベンダーが飾られているお鍋はひいおばあさんが使っていたものだとか。食べ物はもちろん、家やインテリアまで、キロメトロゼロ(地産地消)。

サルデーニャ島ガッルーラ地方の荒々しい自然美とおもてなし、地元の素材を使った料理。ガッルーラの魅力を再発見した1日でした。

イタリア暖炉
サルデーニャ島の田舎の家には必ず暖炉がある

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