秋の北サルデーニャワインツアー その3

サルデーニャワインツアー

3日目は、サルデーニャ北西部へ移動。この辺りは、サルデーニャの土着品種、カニュラーリ品種が栽培される場所。
カニュラーリと言えば、サルデーニャ北西部、ウージニ Usini にあるケルキ Cherchi。創業者のジョヴァンニ・マリア・ケルキ氏は、栽培のの難しいカニュラーリ品種を復活させた立役者。
カニュラーリとカンノナウが50%ずつの Luzzana は、ダークチェリーやカシス、森のフルーツの香り、骨格がしっかりしていて、ふくよか、ビロードのよう。サルデーニャの土着品種のワインの珠玉です。

カニュラーリだけではなく、ヴェルメンティーノにも力を入れている。ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGの地域内にないため、ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャDOCであるが、1970年の最初のヴィンテージは、、ヴェルメンティーノ・ディ・ウージニと町の名前を入れている。(現在は、DOC法の規定により名乗れませんが)
数々のワインコンクールで高い評価を受けているヴェルメンティーノのTuvaoes は、ワイナリーで試飲したら、以前にレストランなどで飲んだ時との全く印象がかわった。(良い意味です。)

シャンパーニュ方式で、ヴェルメンティーノのスプマンテ、フィリーゲ Filighe も作っている。

とても清潔なカンティーナ
ランチで立ち寄った、小さな町のレストラン。新鮮なフリット・ミスト。
ワイナリーの名前の由来となった小さなヌラーゲ

昼食後は、もう1軒のワイナリー、ソルソ近くのヌラーゲ・クラビオーニ Nuraghe Crabioniへ。こちらは、アジナラ湾を望む素晴らしい場所に位置しています。
ワイナリーへ向かう道から、やや崩れかけたヌラーゲもあり、そこから、ワイナリーの名前が。

ヌラーゲ・クラビオーニは、選定、収穫を含め、トラクターを使うなどの仕事を除き、ブドウ畑の仕事は、全て女性の手で行われるとのこと。
案内してくれた、ソーチョの一人でもあるあんなマリアさんもその一人。エレガントな風貌からは想像がつかなかったのですが、フェイスブックの写真を見せてくれたら、大きな帽子をかぶり完全武装。

試飲は、中がよいですか?外のテラスがよいですか?の質問にお客様は「外で!」と即答。
ブドウ畑の奥に海の見えるテラスは、時折降る雨にもかかわらず、(もしくは、雨が降っているからこそ)非常にリラックスできる場所。
オフシーズンの秋ということもあり、貸し切り状態。
そして、時折降る雨と風の音以外は、何も聞こえない静寂。

6種類のワインを絶妙なタイミングで持ってきてくれます。
女性の手によるもの、と先に聞いたせいもあるかもしれませんが、どれも、やさしく、繊細でエレガントな味わいのワイン。
こちらも、カニュラーリの産地。ケルキのカニュラーリとはまた、違う、上品なカニュラーリ、Sussinku。
ワイナリーが閉まる時間まで、2時間ほど海を見ながらワインとともにリラックスした時間を過ごしました。

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