徐々にイタリアにおけるコロナの収束の光が見いだせるようになり、コロナが始まってから1年半以上自粛していた、トレッキング仲間たちとのハイキングに行ってきました。
今年の10月のサルデーニャは晴天の日が多く、旱魃まで心配されているほどなのですが、せっかくの晴れの予報なので、海沿いを歩くトレッキングに参加。10月のサルデーニャの海は、有名なビーチでさえもほとんど誰もいません。ドイツ人らしきファミリーがちらほら。オルビア近くのビーチの真ん前にあるホテルでディレクターをしている知人も、今宿泊しているお客さんは全てドイツ人、今年は、コロナでシーズンが始まったのが例年より遅かったのだけれども、ホテルをクローズする10月になっても、満室続きだと言っていました。
10月のサルデーニャ島は、天気が良くて運が良ければ、なんとか泳ぐことができる日もあります。トレッキング参加者は、私のように長い冬を前に、海へ行って、サルデーニャの海風を思う存分吸い込み、太陽のあたたかみを享受しておきたいという気持ちの人が多かったと思います。
何年か前ににも、この長く単調な道を歩いたことがあるのですが、難しくないコースなので、久しぶりの散策にはちょうど良い足慣らしかと思ったのですが、それでも、往復15km。真っ白な砂浜を素足で歩くのが気持ちよくて、さらに、長い長いビーチの波打ち際を歩いたりで、結局20km近く歩いたでしょうか。最後の数キロはヘトヘトでしたが、久しぶりの仲間たちとのトレッキング、何よりも、歩きながらのおしゃべりが、今回はとても楽しかった。もう、本を書いたほうがいいようなびっくりするような78才の女性の半生の話や、自転車で1年半かけて世界を半周した息子の話などなど。このトレッキンググループは年齢層がわりと高く、皆ゆっくりペースで歩くのが気に入っていますが、78才はその日の最高齢。彼女はサルデーニャ島生まれだけれども、ローマに50年住んでいたため、サルデーニャのあちらこちらにトレッキングに行きたいようで、サルデーニャのトレッキングコースとしては最も有名なゴロップへはどうやって行くのかなどを真剣にに聞いていて、私もこうありたいと思いました。
ハイキングの目的地は、サルデーニャ島東部にあるベールキダ・ビーチ。真っ白でフワフワの粉のような広い砂浜が特徴。
海の近くの沼地にはフラミンゴが2羽いました。飛び立って行ってしまったのですが、その後、のんびりと真っ白な砂浜を歩いている姿にも遭遇。
ベールキダビーチへ行く前に、プンタ・アルトラまで登りました。北にはタヴォラーラ島やゴルフォ・アランチ、南にはカーラ・ルーナまで見渡せます。コルベッツォロの実も赤く実っていて、一つ味見。甘く美味しかったです。このコルベッツォロ(セイヨウヤマモモ)の花のハチミツは苦いハチミツとしてサルデーニャの特産品のひとつでもあります。赤い実はジャムにしたりもします。