「天国海岸(コスタ・パラディーゾ)」という名前の海岸が、イタリア、サルデーニャ島北部にあります。
コスタが海岸、パラディーゾが天国(英語ですと、パラダイスコースト)という意味。
名前が、ちょっと大げさすぎると思っていたのですが、その名前に負けないような絶景の海岸です。
サルデーニャ島には、地球上とは思えないような景色に巡り合うこともあります。この、パラダイスコーストも、その一つ。
そのとてつもない美しさと、そこにたどり着くまでのびっくりするような景色にすっかり心を奪われてしまいました。
天国海岸は、サルデーニャ島北部、カステルサルドとサンタ・テレーザ・ガッルーラの間にあります。
オルビア空港からも、アルゲーロ空港からも、車でおよそ1時間半ほどの距離。
その中でも、リ・コッシ Li Cossiは、驚くような景観のビーチ。
車を停めたところから歩くことおよそ10分。
1960年代から開発されたという、ヴィラッジョが、独特の美しい景観を損ねているのが残念だけれども、歩き始めてすぐに、とてつもなく長い年月の水と自然の力によってもたらされた、荒々しい花崗岩と粗面岩の赤い岩々に圧倒されます。
1960年代から開発されたという、ヴィラッジョ。周囲の赤い岩に合わせて、家の壁もレンガ色ですが、やはり密集して立ち並ぶレジデンスは景観を損ねている。
現在は、法律上、こんなに海の近くには、家やレジデンスを建てることはできません。
花崗岩の赤い色と、緑がかった海の色。このビーチにたどり着いたとたん思わず驚きの歓声を上げてしまいます。
さて、この天国海岸から車でおよそ30分、バデージという町の近くのレストランK18で昼食をとりました。オーナーシェフのマウリツィオは、昔、日本人の彼女がいたので、大の親日家。最も近いビーチへは1km以上の距離があるとはいえ、海の近くのレストランとしては珍しく1年中営業しています。伺ったのが、10月の初めだったので、お客さんはそんなにたくさんはいなかったけれども、結婚式にも力をいれているようで、350席もある大きなレストラン。
この時期、友人たちのSNS写真には、山で採ったポルチーニやタマゴダケの見事な写真が出始めてきました。タマゴダケは、ポルチーニより珍しく、生でサラダにして食されます。
デザートは、自家製レモンのシャーベットがおすすめ、とのことで、レモンシャーベットに。おすすめと言われてもハズレることもあるけれども、こちらは大当たり!とってもクリーミーでなめらかなのに、レモンの酸味と爽やかさ。
予め、レシピは絶対に教えないからね。と言われていたのだけど、このシャーベットなのにクリーミーなので、もしかして生クリーム入っている?とふってみましたが、もちろん企業秘密でした。
リストランテ K18
夜には、ピザも食べられます。
http://www.ristorantek18.it/
Località Lu Nibareddu, snc – 07030 – Badesi
小さな漁村イゾラ・ロッサ。港が整備されたのは最近のことで、昔ながらの漁師さんが網の点検などをしていました。
イゾラは、島と、ロッサは赤という意味で、赤い島という海岸なのですが、イゾラ・ロッサは、まぎらわしいことに、島ではなく、漁村とビーチの名前です。ただし、イゾラロッサという地名の名前の由来は、イゾラロッサ・ビーチの真ん前にある小島の名前。
最初に、イゾラロッサという名前を聞いたときは、島の名前だと思ったのですが、北サルデーニャでイゾラロッサというと、島ではなくビーチ及び小さな村のことを指します。
その後に訪れた、ピエデフランコで栽培されたヴェルメンティーノから作られるワインを生産するとても興味深いワイナリー、リ・ドゥーニについては、後日、また書きたいと思っております。