イタリアの田舎の家、そして暖炉というものにはなぜかいつも惹かれてしまいます。それに、料理上手な人の作った料理が加わると、ワクワクドキドキしてしまいます。最近はペレットストーブを使う家が増えてきましたが、すてきな暖炉がある家は、サルデーニャには結構あります。
4月の中旬に、サンタントニオ・ディ・ガッルーラ Sant’Antonio di Gallura 近くのジーナの田舎の家でのデグスタチオーネに参加する機会がありました。玄関を入るとすぐに、パチパチと燃える暖炉が見え (年にもよりますが、4月のサルデーニャの丘陵地帯は、まだ、暖房が必要な日も多いです。)、自然な感じなのにが細部までこだわった居間には、サルデーニャ、ガッルーラ地方のおいしいもの、ワイン、チーズ、サラミ、猟でとったイノシシ肉の煮込み、ポルチーニとタマゴタケのソテー、そして、庭で採れた果物のジャムやはちみつなどが色々ならんでいました。すべて、庭または近所で採れたもの。いわゆる、Km Zero という作った人の顔や原材料が見えるものばかり。
ポルチーニ茸は、秋に少し林のなかへ入るとみつかるが、タマゴタケは見つけるのが難しい。
ラルドは、暖炉の薪で温めた熱々のパンの上にのせて、ほんのり脂がとけたところを頬張るのが、サルデーニャ流の食べ方。
庭で採れた果物を使ったジャムなどの中には、ザクロのジャムや、サルデーニャの赤ワイン、カンノナウを煮詰めたものなど、スーパーマーケットなどでは決して見かけることなどできないものもあった。
サルデーニャーのなかでもガッルーラ地方だけの郷土料理、マッツァ・フリッサ mazza frissa。材料は生クリーム、粉、塩のみで、ペシャメルを重くしたような味わいなのだが、熱々を頂くとやみつきになる。
Sant’Antonio di Gallura のパスティチェリーアのサルデーニャのお菓子。フォルマジェッレ formaggelle、アマレッティ amaretti、ティリッカス tiliccas、パパッシーニ papassini など、どれもレベルが高い。特に、フォルマジェッレはとてもおいしかった。
ジーナが、これはサルデーニャのパネットーネなのよ(*パネットーネはイタリア中クリスマスの時期に食べられるケーキ)、と出してくれた、パーネ・ディ・サパ pane di sapa。ワインになる前のブドウ果汁であるモストを3分の1になるまで、ゆっくりと煮詰めた sapa または、saba と呼ばれるものをお砂糖のかわりに使ったケーキ。昔は、粉、天然酵母、そしてサパだけで、作られたという。今は、アーモンドやクルミ、松の実、干しブドウ、乾燥させたオレンジの皮などが入る。
食後酒も色々。ミルト、クレーマ・ディ・リモンチェッロやグラッパ。これらもやはり手作り。
私たちのために特別に田舎の家でサルデーニャ、ガッルーラ地方の美味しいものを色々準備してくれたジーナ。 6名様以上集まれば、ジーナの田舎の家でのデグスタチオーネをアレンジいたします。
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