戦後最大の危機、または戦争であるとも例えられる、新型コロナウイルス。#IORESTOACASA #私は家に留まります のスローガンのもと、イタリアに住む人全員が自宅から出ないことを余儀なくされています。
1か月前には、全く想像もしなかったことが起こり続け、日常生活が規制されています。 感染しないため、そして、 感染しても無症状の場合も多いため、 自分の大切な人たちに感染させないためには、誰とも接触しないのが 一番ということで、イタリア政府は外出禁止を推奨するのではなく、罰金などの罰則を設けて、外出禁止令を出しています。
冬のインフルエンザの季節や春の花粉の季節でも、誰一人としてマスクをする習慣のなかったイタリア人が、現在は、全員マスクをしています。現在、私の居住している自治体では、マスクをして、使い捨ての手袋をしていないと食料品店には入店できないことになっています。
そのような中、サルデーニャ州の現在までの状況を簡単に記しておきたいと思います。
3月2日 サルデーニャで初めての感染者確認。 イタリア本土リミニで2月下旬に開催されたクラフトビールの見本市からカリアリに戻ってきた42歳の男性がコロナウイルスに感染していたことがわかる。
ただし、この時点では日常生活は通常通り。マスクをする習慣のないイタリアでは、もちろんマスクをしている人は一人も見かけない。
3月4日 20時30分に娘の高校からメールを受信。明日3月5日から3月15日まで、学校は休校。
お母さんたちのWhatsAppグループでは、午後からもしかして学校は明日からないかも、とのメッセージが飛び交っていたが、13時20分までの授業の間は、生徒たちには、連絡なし。
宿題も何も出さないまま、休校となる。
大学生の娘は、2月の終わりに前期試験が終わり数日家に戻ってきていて3月1日にカリアリに戻ったばかりだったが、3日後に、また、自宅へ戻ってきた。娘は4人でアパートをシェアしているため、最後に家を出た子がきちんとゴミ出しをしてくれたかなどを心配していたが、こんなに長期になるとはその時点では予想していなかった。
その後、イタリア中の全ての学校は、4月3日までと延期されたが、今現在、4月3日の再開はありえないとされ、いつまで休校が続くのかは発表されていない。
3月9日 イタリア全土に外出禁止令。4つの理由(仕事へ行く、健康上の理由、居住地へ戻るため、必要がある状況)で外出する際は、自己宣誓書フォーマットに記入し持参しなければならない。
コンサート、イベントも全て禁止。幼稚園から大学まで全ての学校が、4月3日まで休校とするとの通達。
レストラン、バールは18時で閉めなくてはならない。公共の場所では、人と人は、1メートル以上離れていなければならない。歯医者に行こうとしたら、歯医者は自主的に診療中止としていた。
3月12日 イタリア全土の外出禁止令はさらに厳しくなり、食料品,生活必需品の販売店や薬局及びスーパーマーケットを除く、全ての商業及び小売り販売活動の禁止。
レストラン、バールは営業してはいけないこととなった。ジムやプールも閉鎖。習い事も禁止。2人以上で集まることを屋内屋外を問わず禁止。
親戚の家や友達の家に行くことも禁止。結婚式やお葬式も禁止。違反すると、206ユーロの罰金または3か月の禁固刑。
3月14日 サルデーニャにおけるコロナウイルスは、サルデーニャ島内にはクラスターはなく、全てサルデーニャ州外からもたらされたもののため、飛行機及び船での貨物輸送を除く人の移動を禁止。 サルデーニャ島から出るまたは入るためには、申請し、その申請が認められた人のみとなり、 ほぼ、サルデーニャ島の外へ出ること、そしてサルデーニャ島内へ入ることは、特別な理由がない限り不可能となった。また、サルデーニャに3つある空港のうち、オルビア空港、アルゲーロ空港を閉鎖。カリアリ空港のみが開いている。
3月15日 サルデーニャで初のコロナウイルスによる犠牲者。(3月2日にサルデーニャで初めて感染が確認された42歳の男性)
3月22日 さらに外出禁止令は厳しくなり、仕事、病院へ行く以外では、居住地のコムーネ(イタリアの地方自治体の単位、ローマやミラノもコムーネだが、人口500人の小さな村のコムーネもある)から出てはいけないことに。
犬の散歩も自宅から200メートル以内まで。一人で行う野外でのジョギングなどの運動も禁止。別荘への移動禁止。罰金金額も400ユーロ以上とさらに高くなる。
また、生産活動でも、必要不可欠な財やサービス生産に必要でないあらゆる活動をイタリア全国で一時停止。
3月24日 移動のための理由となっていた、居住地へもどるため、というのが廃止。外出のための自己申請書フォーマットがまた変更に。やむを得ず、外出する場合は、最新バージョンの携帯が必要。緊急政令は夜に発表されることがほとんど。
イタリア州別感染者、犠牲者数(3月29日イタリア現地時間)
感染者数(かっこ内の数値は前日から増えた人数)
25.392 Lombardia (+883),
10.535 Emilia-Romagna (+571)
7.251 Veneto (+338),
7.268 Piemonte (+417),
3.160 Marche (+161),
3.786 Toscana (+275),
2.279 Liguria (+193),
2.362 Lazio (+181),
1.556 Campania (+149),
1.141 Friuli Venezia Giulia (+21),
1.293 Trentino (+59),
1.034 provincia di Bolzano (+105),
1.432 Puglia (+74),
1.330 Sicilia (+88),
1.169 Abruzzo (+142),
897 Umbria (-1),
539 Valle d’Aosta (+71),
582 Sardegna (+13),
577 Calabria (+54),
100 Molise (+2),
197 Basilicata (+19).
犠牲者数
6.360 Lombardia (+416),
1.443 Emilia-Romagna (+99),
392 Veneto (+30),
684 Piemonte (+67),
386 Marche (+22),
215 Toscana (+17),
377 Liguria (+19),
117 Campania (+8),
136 Lazio (+12),
98 Friuli Venezia Giulia (+11),
86 Puglia (+15),
64 provincia di Bolzano (+0),
65 Sicilia (+8),
88 Abruzzo (+12),
31 Umbria (+3),
43 Valle d’Aosta (+2),
29 Trentino (+9),
25 Calabria (+4),
27 Sardegna (+1),
9 Molise (+0),
4 Basilicata (+1).