ブルーゾーン Blu zone とは、健康で長生きな人々が数多く住んでいる地域。
イタリア・サルデーニャ島西部オリアストラ地方は、世界の5つのブルーゾーンのうちのひとつ。日本の沖縄もブルーゾーンのひとつです。
その長寿の地域のサルデーニャ島のオリアストラ地方には、現在のところ新型コロナウイルスは忍び寄っていません。
イタリアの新聞イル・メッサッジェーロ紙によると、このサルデーニャのブルーゾーンの地域には新型コロナウイルスも伝播したくないようだと伝えています。
オリアストラ地方には23のコムーネ(comune イタリアの市町村の単位)があるが、そのうちの一つ、人口1800人余りのペルダズデフォーグ村には、100歳以上のお年寄りが8人、90歳以上の高齢者が61人住んでいる。
ペルダズデフォーグは、世界最高齢の9人兄弟として2012年にギネス世界記録に認定された兄弟の住む村。
高齢者たちは、現在のロックダウンの時期も、ロックダウン前からしてきたことを続けているという。
例えば、97歳のバリスタのアドルフォさん。ロックダウンのため自宅の下にあるバールは閉めていなければならないが、それを生かして壁の塗り替えをしている。
98歳のアヌンツィアータさんは、自家製パスタを作り続けている。また、多くのお年寄りたちが自家菜園へ毎日出かけている。
発達していない公共交通機関やサービスなど、世間との孤立を感じていたが、このパンデミアの時期にはそれが幸いしたのかもしれない。
人口密度が低いためか、新型コロナウイルス前からソーシャル・ディスタンシング、はたまたマラリアの抗体のためかなどが憶測されているが、そうは言っても、今は警戒を緩めるわけにはいかない。
新型コロナウイルスを広めないために、家に留まり続けようと記事は結んでいる。
昨年ですが、オリアストラ地方セウーロ村出身のシェフ、マリアとの料理教室を行い、神の糸とも呼ばれるサルデーニャ内陸部の珍しいパスタ、フィリンデウ filindeu を作りました。
フィリンデーウを作ることができる人は、サルデーニャでも数人のみ。
捏ねたり、のばしたり、とても手間と時間のかかるパスタです。
乾燥させ、ブロードに浸して食します。
マリアのところでは、創作的に、魚介のスープに合わせました。
フィリンデウの伝統的な食べ方は、羊肉のブロードに浮かべます。
2020年4月現在、新型コロナウイルスのためイタリア全土で観光などによる旅行は禁止されております。
イタリア全土で、5月3日まで、移動制限と外出禁止が続きます。
5月4日以降、感染者の少ない地域から段階的に経済活動や自由な移動ができるという見通しとなっていますが、制限が解除されるかなどの状況は5月4日の直前にイタリア政府から発表があるかと思います。
自由な旅行ができるようになりましたら、フィリンデウを作る料理教室などもアレンジできますので、お問い合わせお待ちしております。